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日本SGI、Itanium搭載のLinuxワークステーションを発売

2001年05月30日 17時17分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本SGI(株)は30日、IA64 Intel Itaniumプロセッサーを搭載したLinuxワークステーション『Silicon Graphics 750』を7月に発売すると発表、東京ビッグサイトで開催中の“Linux World Expo/Tokyo 2001”会場内で製品を披露した。

750
『Silicon Graphics 750』。“Linux World Expo/Tokyo 2001”会場の日本SGIブースで展示されている。ディスプレーはオプション

『Silicon Graphics 750』は、64bit Intelアーキテクチャーのプロセッサーを最大2基まで搭載可能なワークステーション製品。浮動小数点演算性能に優れ、1プロセッサーあたりのピーク性能は2.9GLFOPSとなっており、複雑な計算を処理するのに適しているという。

対応プロセッサーはItanium-733MHzと800MHz。メモリー(SDRAM)は初期出荷時で1~4GBまで搭載可能だが、将来的には高密度DIMMを使用することで最大16GBまでサポートできるという。内蔵HDD容量は最大90GBまで拡張可能。グラフィックスカードはカナダのATIテクノロジーズ社製『XPERT 2000 PRO』を内蔵する。

外部インターフェースは、シリアル、USB×4、マウス、キーボード、マイク入力、ライン入出力。10/100BASE-Tネットワーク機能を装備する。本体サイズは幅25.4×奥行き61×高さ45.8mm、重量は38.1kg。

『Silicon Graphics 750』は、64bit版のオープンソースLinux OSで稼動する。プレインストールされるLinuxディストリビューションはRed Hatの予定で、Linuxカーネルは2.4。また、64bit版LinuxとItanium向けに最適化された科学技術計算ライブラリー(SCSL)が組み込まれている。

出荷時期は7月。価格は未定だが、同社は約2週間後に特別価格キャンペーンを発表し、価格を明らかにするとしている。

同社はIRIXとLinuxの両事業を展開し、IRIXを自社開発する一方で、OpenGLなどIRIXで開発した技術をLinuxに提供している。同社は、将来的にはLinuxをデータセンターやビジュアライゼーションで利用できるようにしたいとしている。

また、IA64製品戦略として、現在IA64ベースの512CPU以上のスケーラビリティーを持ったモジュラーテクノロジー採用サーバーシステムを開発しており、モジュール化サーバーシステムをIA64ベースで展開するという。今回の『Silicon Graphics 750』は、スケーラブルサーバーを実現するための第1歩だとしている。

750内部
『Silicon Graphics 750』の内部

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