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NTT、光ネットワークをダイナミックに制御するテラビット級光MPLSルーターを開発

2001年05月22日 20時58分更新

文● 編集部

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日本電信電話(株)は22日、NTT未来ねっと研究所において、IPトラフィックの変動に即応して通信経路や通信帯域をダイナミックに制御できるTbit(テラビット)クラスの光MPLS(Multi-protocol Label Switching)ルーターを実現したと発表した。今後、NTTコミュニケーションズ(株)のグローバルIPネットワークなどへの適用を検討していくという。

開発した光MPLSルーター
開発した光MPLSルーター

今回開発した光MPLSルーターは、NTT研究所で開発した波長変換機能を付加した光クロスコネクトスイッチ(OXC)と、IETF(Internet Engineering Task Force)などで標準化中のラベルスイッチ技術“MPS(Multi-protocol Lambda Switching)”(G-MPLSとも呼ばれる)を実装し、トラフィックの需要に即応してダイナミックに波長パスの設定・解除を行なえる。IP-VPN技術などで使用されているラベルを付けてIPパケットを転送するMPLSルーターとOXCを連携し、IPパケットの転送能力を向上させたという。OXCは、NTTフォトニクス研究所で開発したプレーナー光波回路(PLC)技術をベースとした光スイッチ“PLC-TOSW(Planar Lightwave Circuit Thermo-Optic Switch)”を実装し、光信号の高速なパス切替えを実現するという。

光MPLSルーターを開発したことで、IPパケット転送処理に関するノードのボトルネックを解消し、既存の光ネットワークにおける自律性や柔軟性の向上が可能になるという。

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