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インテル、Pentium 4ベースの“Xeon”を発表──デュアルプロセッサーに対応

2001年05月21日 15時26分更新

文● 編集部 佐々木千之

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インテル(株)は21日午後、都内のホテルで記者発表会を開催し、午前中に発表したモバイルプロセッサー製品に続き、Pentium 4と同じ“NetBurstマイクロアーキテクチャ”に基づくワークステーション向けの『インテルXeonプロセッサ』1.4/1.5/1.7GHz版を発表した。同時にXeon用チップセット『インテル860チップセット』も発表した。

『インテルXeonプロセッサ』
『インテルXeonプロセッサ』

今回発表したXeon-1.7GHzの1000個ロット時価格は5万1330円、Xeon-1.5GHzは3万9070円、Xeon-1.4GHzは3万3880円となっている。Pentium 4同様、1.6GHzは提供しない。

Xeonパッケージのピン側
Xeonパッケージのピン側。Pentium 4とはかなり異なる

Xeonは、インテルがPentium 4で採用した、NetBurstマイクロアーキテクチャをベースとしており、これまでの『Pentium III Xeonプロセッサ』(最高1GHz)と比較し、より高い浮動小数点演算性能、ストリーミングSIMD拡張命令2(SSE2)、400MHzのシステムバスクロックに対応する。2次キャッシュメモリーはPentium 4と同じ256KBとなっている。パッケージはPentium III Xeonと異なり、PGA(Pin Grid Array)になったが、Pentium 4とは別のもので、Pentium 4システムに差し替えて使用することはできない。

インテルはワークステーション市場を、“ハイエンド”、“パフォーマンス/ミッドレンジ”、“エントリー”の3つのカテゴリーに分類しているが、今回発表したXeonは中間のパフォーマンス/ミッドレンジワークステーション向けとしており、シングルないしデュアルプロセッサーでの使用を前提としている。なお、ハイエンド向けには64bitの『Itanium』、エントリー向けにはPentium 4という位置づけになっている。

Pentium 4とXeonの具体的なパフォーマンスの比較は提示しなかったが、NetBurstマイクロアーキテクチャーをはじめ、2次キャッシュメモリーもPentium 4と同様ということで、ほぼ同等の性能と予想される。Pentium 4はシングルプロセッサー専用のため、Xeonは事実上、マルチプロセッサー対応のPentium 4と考えられる。ただし、現時点で用意する860チップセットはデュアルプロセッサーまでしか対応していない。

Pentium III Xeonでは、512KBや1MB、2MBといった大容量の2次キャッシュメモリーを搭載する製品も用意されていたが、これについては今後提供する予定としている。具体的な時期については明らかにしていない。

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