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Electronic Entertainment Expo(E3)続報!! PCゲーム最新情報

Electronic Entertainment Expo(E3)続報!! PCゲーム最新情報

2001年05月20日 23時57分更新

文● Duke内田

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 E3レポート第3報となる今回は、PCゲームタイトルの最新情報をメーカーごとにまとめてお届けする。PCゲームファンは必見です!

●Electronic Arts

Harry Potter and the Philosopher's Stone
Electronic Arts「Harry Potter and the Philosopher's Stone」(画面はPC版)

 育成シミュレーションからスポーツモノまで、多彩なプラットフォームで非常に豊富なラインナップを揃えているElectronic Arts。
 目玉は世界的なベストセラー小説「ハリー・ポッター」を原作にした一連のタイトルで、PC(アクションADV)、GAME BOY COLOR(パズル)、GAME BOY ADVANCE(RPG)、プレイステーション(アクションADV)とマルチプラットフォームに登場する予定だ。機種ごとにゲームタイプは異なるものの、いずれも小説の第1作目からタイトルが付けられており、原題は「Harry Potter and the Philosopher's Stone」。ちなみに、ハリー・ポッターの映画が2001年12月に日本公開が決まっており、原作の人気ぶりとあいまって、日本国内でも注目が集まりそうだ。



Medal of Honor Allied Assault
Electronic Arts「Medal of Honor Allied Assault」

 EAブースの中で、デモムービーコーナーにもかかわらず猛烈な混み合いを見せていたのが「Medal of Honor Allied Assault」だ。第2次大戦を舞台にした1st Personビューシューティングで、史実に基づいた20以上のミッションと多彩な武器が魅力だ。中でも、強襲揚陸艇による海岸上陸作戦のムービーは圧巻の一言。



●Eidos Interactive

 Eidos Interactiveのブース。今年は我らがララ・クロフト嬢こそお越しにならなかったものの(アンジェリーナ・ジョリー主演の映画はまもなく全米公開!!)、ゲームタイトルは非常に充実し、特にPC用SLGが非常に熱いラインナップだ。

COMMANDOS 2:Men of Courage
Eidos Interacitive「COMMANDOS 2:Men of Courage」
 まずは昨年(2000年)のE3でも登場していた「COMMANDOS 2:Men of Courage」。小人数編成の部隊を巧みに操って、強襲、捕虜救出、潜入などのミッションに挑む、第2次大戦モノのリアルタイムストラテジだ。素早い視点切り替えが可能で、非常に細部まで描かれた美麗な3Dフィールド、豊富なアニメーションパターンを持つ登場キャラクター、敵の視覚や聴覚の虚を衝くように隠密行動を行うスリル、隊員ごとのスキルを活かした作戦指揮など、魅力タップリの期待作だ。今回のE3で公開されたバージョンでは、窓から各隊員が建物の中を覗きこんだ際に見える映像(ミニウィンドウ)が追加されていた。米国では来月中にも登場、日本語版は秋頃発売の予定。



Demis Hassabis氏
Eidos傘下のゲームスタジオ、Elixir StudiosのDemis Hassabis氏。「Sim」シリーズや「Black&White」も手がけた、天才プログラマー/デザイナーだ。19歳にして飛び級でケンブリッジ大学を主席で卒業し、今年でまだ23歳と非常に若い。

 同じく昨年のE3でクローズドで(特定のプレス向けに)公開された「REPUBLIC:THE REVOLUTION」はだいぶ開発が進んでおり、昨年と同様、開発元のElixir StudiosのDemis Hassabis氏(若干23歳の天才プログラマー/ゲームデザイナー)自らが説明会を行った。



REPUBLIC:THE REVOLUTION
Eidos Interactive「REPUBLIC:THE REVOLUTION」。アタッシュケースを持った非常に怪しいこの男は、町の人民に強い影響を与える「司祭」を買収するために送り込まれた人物(ホントに怪しい)。このほか、暴力で威嚇したり、ヒットマンを送り込んで暗殺したり、といったことも可能。これらの行動と結果により、人民の支持にもさまざまな影響が及ぶ。

 本作はソビエト連邦崩壊後のロシアをモデルとしたSLG。プレイヤーは共和国大統領を目指す政治家となり、小都市の行政長からスタートし、政界での地位をステップアップさせていくわけだが、産業の構築や人心の掌握、政敵との戦いなど、都市育成や政治工作、暴力行為など複数の要素を含み非常に複雑なゲームになっている。都市の住民(総勢100万人も登場するという)は、すべて個別のパラメータ(名前、職業、グラフィックス、支持する政治家、現在の欲求など)とAIを持ち、プレイヤーが行ったアクションに対し、さまざまな反応(支持の増減、町の活性化など)を返してくる。また、グラフィックスも非常に緻密精細で、街の各建物の内部や、さらにそこに置いてある小物まで細かく描き込まれているあたりは圧巻だ。
 2001年の最新バージョンでは、キャラクターのAIや、ゲームのアクション(政治工作など)の多数が実装され、かなりゲームとしての動きが見られるところまで来ていた。ただ、Hassabis氏曰く「あと10カ月(かかる)」とのことで、Eidosは2002年春発売予定としている。非常に多くの要素が盛り込まれた超巨大タイトルだけに、開発には長い年月がかかっているが、期待して待ちたい。



PRAETORIANS
Eidos Interactive「PRAETORIANS」

 PC用SLGの中で2001年新登場のタイトルは、「PRAETORIANS」と「Trade Empires」の2本。PRAETORIANSは古代ローマを舞台としたリアルタイムストラテジで、いわゆる「Age of Empires」ライクなソフトだが、文明や都市を育ててユニットを作成し……と言う部分を一切排除して、ひたすら「戦闘」だけにスポットを絞っている。大量のユニットが城壁を挟んで攻防し、近接武器や弓矢、さらに投石器や大型弩弓まで、さまざまな武器が飛び交う戦闘シーンの迫力は圧倒的だ。



Trade Empires
Eidos Interactive「Trade Empires」

 一方の「Trade Empires」は、一転して直接的な戦闘行為をなくし、商業活動を主目的としたリアルタイムSLG。プレイヤーは交易先の拡大やそれにともなう交易路の整備などを行いながら、商業界の制覇を目指す。プレイする年代は古代~産業革命期まで実に広大で、時代に適した産業の育成や交通手段、交易品の活用がポイントになりそうだ。登場予定はPREATORIANSが2002年春、Trade Empiresが2001年秋。



●Microsoft

Age of Mythology
Microsoft「Age of Mythology」 グラフィックスも順調に進化し、非常に美しく迫力のあるゲーム画面だ。
Age of Mythology
Microsoft「Age of Mythology」。インターネット対戦機能も強化され、近いレベル/プレイヤースキルの対戦相手が見つけられる新システムが組み込まれている。

 Xboxが大々的に紹介されまくっているMicrosoftだが、PCゲームも例年どおり良作揃いだ。新登場のビッグタイトルとしては、リアルタイムストラテジの先駆け「Age of Empire」シリーズの最新作「Age of Mythology」。もはや説明不要なAoEシリーズの基本スタイル(世界観、操作性、グラフィックスなど)をベースに、それらをさらに深めていった作品で、従来のAoEファンから初挑戦のユーザーまで幅広く楽しめる内容になっているという。数々のフォロアー(類似ゲームタイトル)が登場しているリアルタイムストラテジだが、やはり本家本元が作ると一味違う!?



●Gathering of Developers

Max Payne
Gathering of Developers「Max Payne」

 2000年と同じく、E3メイン会場の前にある駐車場を貸し切ってお祭り騒ぎのGathering of Developers。すでに3回目のE3出展となった「Max Payne」が今年も大きく注目されている。本作は、弾丸や薬莢のひとつまで細かく描かれたグラフィックス、“スローモーションリプレイ”(横っ飛びで敵の弾丸をよけながら銃を撃つ、といった動作が映画「マトリックス」よろしくリプレイされる)を搭載した激しい戦闘シーン、さらにニューヨークの暗黒社会を舞台にした重厚なストーリーが魅力の、シングルプレイ用アクションシューティングゲームだ。昨年はデモ向けのアクションシーンと街並みのグラフィックスぐらいしか見られなかったが、今年は実際のステージをプレイして見せるプレゼンテーションが実施され、一連の動きの中で発生するスローモーションリプレイや、主人公の動きに合わせ発動するさまざまな地形の変化(たとえば、爆発で柱が倒れて新たな通路が開けたり、炎が燃え広がって逃げ道がなくなったり)の数々が見られたほか、各ステージの間に挿入されるマンガ仕立てのストーリームービーも実装されていた。気になる発売時期は2001年7月と“本当に”間もなくのようだ(ただ、これまでも開発スケジュールが伸びに伸びているだけに、まだ油断できないかも……)。なお、日本ではP&Aから7~8月に登場する。時期こそ未確定だが、デモ版の配布も計画されているそうだ。



Duke Nukem
イベント会場横のビルに貼ってあったDuke Nukemのイラストが掲載された「PC GAMER」誌の表紙をあしらった巨大壁紙。お願いですからそろそろ出てきてください、マッチョの旦那(泣)。

 さて、Max Payneばかりに目線を奪われがちなGathering of Developersだが、ワタクシDuke内田的には、やはりG.O.D傘下のスタジオのひとつ、3D Realmsの看板タイトル「Duke Nukem」のPC版最新作「Duke Nukem Forever」がどうなっているのか? というのが最も気になる。昨年は「見せられないけどすごいことになってるから、期待してくれ」と強気なコメントがあったのだが、あれから1年、現状はどうなったのかというと……なんと今年もムービーのみのデモ展示で、実際にPC上で動作しているものは「一切見せられない」とのこと。相変わらず非常に心配なDuke Nukem Foreverだが、いよいよ2001年10月にはリリース予定という発表も行われており(別ルートからの取材で得たコメントでは、12月~2002年初頭が有力、とのことだった……泣)、例年どおり何とももどかしくもむずがゆい状態となっている。日本での発売元は、Max Payneと同じP&A。なお、会場でデモムービーのDVDが配布されたので、詳しい内容を後日お伝えする。

 このほかにも、注目タイトル、期待できそうなタイトルをまだまだたくさん会場で発見している。今回は速報版ということで数本のみしか紹介できなったが、後日改めて各種タイトルをご紹介しよう。



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