ここで、ひとまずログアウトとシャットダウンの方法を知っておこう。
まずは、ログアウトについてだ。Linuxの利用を終えたらログアウトする。これは、システムの安全性の面からも、プライバシー保護の面からも、そしてシステムリソースの効率の面からも、実行するように心掛けたい。まして、rootでログインしたまま、席を空けるようなことは絶対にすべきではない。
ログアウトするには、まずパネルにある足跡マークのアイコンをクリックする。すると、メニューがポップアップするので、その一番下にある[ログアウト]という項目のところでもう一度クリックする(画面3)。
画面3 足跡アイコンをクリックすると[ログアウト]が選べる |
すると「GNOMEを終了しますか?」と問い合わせてくるので[はい]ボタンをクリックする。この時、[現在の設定を保存]オプションが選択できる。オプションボタンは、へこんで見えれば選択されている状態だ。これを選択してログアウトすると、現在のデスクトップの状態が保存され、次回ログインした時に、その状態が再現される。
ログアウトすると、システム起動時と同様のログインパネルが表示される。このログインパネルからメニューを選択することで、システムをシャットダウンしたり、再起動したりすることができる。パネルのメニューから[システム]-[システムの停止...]か、[システム]-[システムの再起動...]を選択する(画面4)。
画面4 ログインパネルの[システムメニュー] |
Linuxも、Windows同様、システムが正しくシャットダウン処理をしてから、電源を切らないといけない。たとえば、Linuxのファイルシステムは、動作中は一部メモリ上に展開されている。通常はシャットダウン処理の際に、メモリの内容をハードディスクに書き戻して整合性を保つのだが、いきなり電源スイッチを切ったりすると更新内容が反映されなかったり、悪くするとファイルシステムそのものを破壊しかねない。したがって、この手順を踏まずに、電源を切ることは避けるべきだ。APM対応のPCならば、[システムの停止...]コマンドを実行すれば、自動的に電源も切れる。