Linuxが起動すると、画面1のようなログインパネルが表示される。
画面1 ログインパネル |
Linuxは、ある種の機能を除き、基本的にはシステムにあらかじめ登録されているユーザーでないと利用できないようになっている。そのため、Linuxを利用する際には、ユーザー名とパスワードによる認証が行われる。これをログインと呼ぶ。Windowsでも、ネットワークに接続する場合や、複数のユーザーで利用する場合などには、ログオンという認証がある。Windows 95/98のログオンは、キャンセルしても、ネットワークに接続されなかったり、自分用のデスクトップ環境が再現されないだけで、システムの多くの機能は使えてしまう。しかし、Linuxでは、正しくログインしないと、基本的に利用できないと考えよう。
ログイン時に必要なのは、あらかじめ登録されているユーザー名とそれに対応したパスワードだ。インストール時にrootというログイン名のパスワードを登録した。したがって、少なくともrootというユーザーは登録されていることになる。
ここでは、rootでログインしてみることにしよう。「Login:」と書かれたテキストボックスにユーザー名を「root」と入力しEnterキーを押す(この時マウスポインタがパネルの上に乗っていないと、入力を受け付けてくれないので注意)。すると入力したテキストボックスのタイトルが「Password:」に変わる。そこにインストール時に設定したパスワードを入力しEnterキーを押そう。この時、入力したパスワードが他人にバレないように、画面には「*」で表示される。
これでログイン完了である。ログインパネルは消え、晴れてLinuxのデスクトップ環境が使えるようになる。
ここで注意してほしいのは、rootでログインするのは初心者にとっては危険だということだ(コラム参照)。この特集を順に読み進み、できるだけ早く自分用の一般ユーザーを登録し、ふだんは一般ユーザーでログインするようにしてほしい。
ログインをしたからには、利用が終わったら、ログアウトするのだが、その方法は57ページの「ログアウトとシャットダウン」の項で解説する。ここでは、次に進んで、実際にLinuxを利用してみよう。