日本電気(株)は17日、並列Linuxクラスターシステムの技術センター“HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)エンジニアリングセンター”を6月1日付けで設立すると発表した。
同センターは、Linux OSを搭載したIAサーバーを複数台相互接続し並列処理を行なうクラスターシステム(PCクラスター)上で、システムソフト『Beowulf』(ベオルフ)および『SCore』(エスコア)の性能向上・機能強化や、同システムで稼動する並列型アプリケーションの移植・チューニングなどを行なうためのもの。フロアー面積160平方メートルに、128CPU構成(64台)のIAサーバー『Express5800シリーズ』を設置する。センター要因は10名。センターの設備は研究機関、ISV(Independent Software Vendor)、SIベンダーなどに開放され、センター内での利用のほかネットワークを介した遠隔利用も可能とする。
『Express5800/Parallel PC-Cluster』 |
さらに、研究機関、大学、企業などでの並列Linuxクラスターシステムの構築を容易にするため、Express5800シリーズの薄型ラックマウントサーバー、接続・動作確認済みの米Myricom社の『Myrinet』(ミリネット)やGigabit Ethernetなどの高速ネットワーク機器、システムソフトで構成される『Express5800/Parallel PC-Cluster』の販売活動を17日に開始する。