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ライブドア、登録会員数100万人突破とアクセスポイントの増強を発表

2001年05月17日 22時21分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)ライブドアは16日、都内で記者発表会を開催し、5月に登録会員数100万人を突破したと報告すると共に、7月末までにアクセスポイントを現在の77から197まで増強することや、コンテンツの拡充などのサービス強化を発表した。

代表取締役社長のセオドール・ミラー氏
代表取締役社長のセオドール・ミラー(Theodore Miller)氏

ライブドアは'99年11月29日に、無料インターネット接続サービス“livedoor”を開始し、約1年半で登録会員数100万人に達したという。同社によると、国内の無料ISPで会員数100万人に達したのはlivedoorが初めてとしている。livedoorは現在、インターネット接続サービス(時間制限無し)、メール(サーバー容量10MB、ウェブメール機能あり)、ホームページサービス(50MB)、ポータルサイトでのニュース、占いなどの情報サービスを提供している。

アクセスポイントは5月16日時点で77ヵ所あるが、6月、7月と段階的に全国197ヵ所に増強する。この増強によって、全都道府県庁所在地をはじめとした地方都市をカバーする。アクセスポイントはアナログ56kbpsとISDN 64kbps(一部アクセスポイントはISDN 128kbps)をサポートする。このアクセスポイント増強は、すでに回線提供を受けているMCIワールドコム・ジャパン(株)、日本テレコム(株)に加えて、(株)フリービット・ドットコム、東京通信ネットワーク(株)(TTNet)、大阪メディアポート(株)と提携し、各社の通信回線設備を利用することによるもの。これまでライブドアの収入源は、利用者に提示する広告収入のみに頼っていたが、今後はこれら提携通信事業者から“利用促進費”を得ることができ、安定した運営が可能になるとしている。なお、利用促進費の詳細については公開しなかった。

コンテンツサービスの拡充については、18日付でlivedoorウェブサイトをリニューアルし、パソコンや周辺機器、ソフトウェアなどを販売するオンラインショップ“digital@livedoor”、ユーザーがデジタルカメラで撮影した画像をインターネット上に保存、公開したり(無料)、オンラインで注文できるプリントサービス(無料)“livedoorマイアルバム”を開始する。運営にあたってはdigital@livedoorはソフトバンク・コマース・グループ、livedoorマイアルバムではデジプリ(株)の協力を得たという。さらに(株)インフォシークと提携し、livedoorウェブサイトで“infoseek”検索機能が利用できるようにする。検索以外にも、infoseekのディレクトリサービスをはじめとしたコンテンツの提供も受ける。

さらに今後は企業向けサービスとして、登録会員に対するアンケートなどの調査を行ない、その結果をマーケティング資料として提供する“メールマーケティング事業”を拡充し、より細かな分析が可能な情報提供を行ない、事業収入の拡大を図るとしている。

代表取締役会長の前刀禎明氏
代表取締役会長の前刀禎明氏

代表取締役会長の前刀禎明氏は「日本では“タダより怖いものはない”など“タダ”という言葉にネガティブなイメージがつきまとう。ほかの国内の無料ISPが我々よりも少ない会員にとどまっているのは、このイメージを払拭できなかったためではないか。livedoorはことさらに無料ということを宣伝するのでなく、ブランドの確立に注意して事業展開を行なってきた。100万人という登録会員数は、単に会員だと言うことでなく、実際にサービスを利用しているユーザー数であり、これは(休眠会員を含む)大手ISPのユーザー数と比べても大きな数字だと言える。今回のサービス強化により、今後1年間で会員数200万人、さらに5年後には1000万人を目指す」と述べた。

記者からは、ブロードバンドへの対応についての対応について質問が出たが、「今後の重要なポイントと認識しているが、まだ一部の地域での展開であり、インフラとしてこなれていないと考えている。まずはナローバンドのダイヤルアップサービスに注力し、(ブロードバンドを求める)ヘビーユーザーには、ある時点でサービスを開始する。ADSLや光ファイバーにかぎらず、あるインフラがユーザーにとって使いやすいものになれば、その時点でサービスを開始するつもりだ」(前刀氏)と答えた。

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