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シタラネットワークス、ウェブベースでQoS管理ができる専用装置とソフトを発表

2001年05月16日 18時09分更新

文● 編集部 今井睦俊

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シタラネットワークス・ジャパン(株)は16日、都内で記者発表会を開催し、設立から1年間の実績と、QoS専用装置の新製品の国内販売に関して発表を行なった。記者発表会には、同社から寺本匡利取締役社長が、米シタラネットワークス社からEhud Weizman(イフド・ヴァイズマン)アジア太平洋地区担当副社長とVladimir Sukonnik(ウラジミール・サックニック)技術担当副社長が出席した。

シタラネットワークス・ジャパンの寺本匡利取締役社長
シタラネットワークス・ジャパンの寺本匡利取締役社長

米シタラネットワークスは、1996年の設立で、マサチューセッツ州ウォルサムに本社を置き、従業員数は200名。ネットワークでのトラフィック量の増大により引き起こされるデータの遅延やパフォーマンスの低下を防止するQoS関連製品を製造/販売している。また、シタラネットワークス・ジャパンは、米シタラネットワークスの日本法人で、2000年6月の設立。日本では、帯域制御やキャッシングなどのQoS機能を1台に統合した『QoSWORKSシリーズ』を、パートナー(販売代理店)を通じて販売を行なっている。設立から1年間で、データセンター(2社)、大学(2校)、一般企業(14社)に、同シリーズを80ユニット販売したという。

米シタラネットワークス社のEhud Weizmanアジア太平洋地区担当副社長
米シタラネットワークス社のEhud Weizmanアジア太平洋地区担当副社長
米シタラネットワークス社のVladimir Sukonnik技術担当副社長
米シタラネットワークス社のVladimir Sukonnik技術担当副社長

今回発表された新製品は、ネットワークのトラフィック量を管理するQoS専用装置『QoSArray』と、ネットワークのトラフィックを集中管理するQoS管理ソフト『QoSDirector』の2製品。QoSArrayは、同社独自のクラスタリング技術を応用し、大企業やISPなどの大量のスループットが必要なネットワークに対して、設定した条件でトラフィックを管理できるというもの。最大OC-3までのスループットに対応し、障害が発生したモジュールをバックアップモジュールに自動的に切り替える“障害回避機能”を装備する。また、保証帯域幅/最大バースト帯域幅/バースト優先度/セッション帯域などの各種条件を、ウェブブラウザーで設定できる“ポリシー管理機能”を搭載する。

『QoSArray』
『QoSArray』

同製品には、最大スループットが10Mbps×2の『QoSArray 100』、T3×2の『同 450』、OC-3の『同 1000』と『同 2000』の4モデルを用意する。各モデルのネットワークインターフェースは、QoSArray 100/450/1000が10/100MbpsのEthernet×6ポート、同 2000がGbitEthernet×6ポート。

『QoSDirector』『QoSDirector』

一方、QoSDirectorは、QoSWorksやQoSArrayなどのQoS専用装置を、遠隔地から集中管理するためのQoS管理ソフト。QoS専用装置が分散して配置される大規模ネットワークでも、ネットワーク管理者はQoS専用装置に対するQoSポリシーの設定、動作の監視/制御などを、1箇所から集中して行なえるという。また、QoSArrayと同様に、ウェブブラウザーを用いて、QoS専用装置のQoSポリシーを設定できる。対応OSはSolaris v2.7。動作環境となるワークステーションは、512M~1GBのメモリーと6~24GBのHDDを搭載したSun Ultra w/450MHz。管理可能なQoS専用装置は、QoSWorks v1.7以上とQoSArray v1.0以上。

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