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米AMD『Mobile Athlon 4』発表――“Palomino”と“Morgan”同時リリース

2001年05月14日 23時53分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米AMD社は14日(現地時間)、『Mobile AMD Athlon 4 Processor』と『Mobile AMD Duron Processor』を発表した。それぞれこれまで“Palomino”および“Morgan”というコードネームで呼ばれてきた新しいコアを搭載している。動作クロックはMobile Athlon 4が850/900/950MHzおよび1GHz、Mobile Duronが800/850MHz。米コンパックコンピュータ社はMobile Athlon 4-1GHzを搭載したノートパソコン『Presario 1200』を12日に、同社のオンライン直販サイトを通じて販売を開始している。

Mobile AMD Athlon 4とロゴ
Mobile AMD Athlon 4とロゴ
Mobile Athlon 4と新Mobile Duronの価格表(1000個ロット時)
プロセッサー 価格
Mobile Athlon 4-1GHz 425ドル(約5万2300円)
Mobile Athlon 4-950MHz 350ドル(約4万3100円)
Mobile Athlon 4-900MHz 270ドル(約3万3200円)
Mobile Athlon 4-850MHz 240ドル(約2万9500円)
Mobile Duron-850MHz 197ドル(約2万4200円)
Mobile Duron-800MHz 170ドル(約2万900円)

Mobile Athlon 4

Mobile Athlon 4(Palomino)は、Athlonとしては初めてのモバイル向けで、かつ初めて名前に数字の入った製品。デスクトップ向けの現行Athlon(Thunderbirdコア)との主な違いは以下の通り。

  • トランジスター数が3700万から50万増え3750万トランジスターとなった
  • 同クロックで比較した場合に消費電力が最大で20%低い
  • キャッシュがデータプリフェッチキャッシュとなった(1、2次キャッシュ合計384KB)
  • 3D/マルチメディア拡張命令が“Enhanced 3DNow!”から“3DNow! Professional”になった
  • クロックと動作電圧を動的に変更して消費電力を抑える“PowerNow! technology”を搭載
  • 温度センサーを内蔵
  • 低電圧での動作(動作電圧は1.2~1.4V)
  • FSBは200MHzのみ(現時点で266MHzは計画無し)
AthlonとMobile Athlon 4の比較
プロセッサー Athlon Mobile Athlon 4
ソケット Socket A Socket A
プロセス技術 0.18μm、アルミまたは銅配線 0.18μm、銅配線
ダイサイズ 120mm2 128mm2
トランジスター数 3700万 3750万
1次キャッシュ 128KB 128KB
2次キャッシュ 256KB 256KB
Front Side Bus 200/266MHz 200MHz
3D/マルチメディア拡張命令 Enhanced 3D Now! 3D Now! Professional
モバイル専用機能 - AMD PowerNow!、Thermal diode、低電圧動作

Mobile Athlon 4の搭載するPowerNow! technologyは、従来のMobile Duronに搭載していたものの改良型。AMDの資料によると、1GHz駆動(1.4V動作)の場合と比べ、500MHz駆動(1.2V動作)では30%バッテリー寿命が延びるとしている。動作モードは最大性能となる“Performance Mode”、バッテリー寿命を最大にする“Battery Mode”、プログラムの動作状態に応じてクロックと動作電圧を自動的に変更する“Automatic Mode”の3つを備える。また、3D/マルチメディア拡張命令として搭載する3D Now! Professionalは、新たに52命令を追加し、従来の倍近い107命令となった。

AMDの資料によると、同クロックのAthlon(Thunderbird)と比較したベンチマークテストにおいて6~14%性能が向上している。製造はドイツのドレスデンにあるFab30が行なう。

Mobile Duron

新しいMobile Duron(Morgan)は、正式名称がこれまでの『AMD Mobile Duron Processor』から『Mobile AMD Duron Processor』に変更になった。従来のMobile Duronでは、PowerNow!を搭載しているほかはデスクトップ用のDuronよりも低い電圧で動作する程度の違いしかなかったが、今回の新Mobile DuronではMobile Athlon 4とほぼ同様の豊富なモバイル機能を搭載する。ただし、動作電圧はMobile Athlon 4よりもわずかに高く1.2~1.5Vとなっている。

Mobile AMD Duron
Mobile AMD Duron
  • 同クロックで比較した場合に消費電力が最大で20%低い
  • キャッシュがデータプリフェッチキャッシュとなった(1、2次キャッシュ合計192KB)
  • 3D/マルチメディア拡張命令が“Enhanced 3DNow!”から“3DNow! Professional”になった
  • クロックと動作電圧を動的に変更して消費電力を抑える“PowerNow! technology”を搭載
  • 温度センサーを内蔵
  • 低電圧での動作(動作電圧は1.2~1.5V)
  • FSBは200MHzのみ(現時点で266MHzは計画無し)
Duronと新Mobile Duronの比較
プロセッサー Duron Mobile Duron
ソケット Socket A Socket A
プロセス技術 0.18μm 0.18μm
1次キャッシュ 128KB 128KB
2次キャッシュ 64KB 64KB
3D/マルチメディア拡張命令 Enhanced 3D Now! 3D Now! Professional
モバイル専用機能 - AMD PowerNow!、Thermal diode、低電圧動作

なおAMDでは、Palominoコアを使ったデスクトップおよびマルチプロセッシング対応プロセッサーは2001年第3~4四半期、Morganコアを使ったデスクトップおよびマルチプロセッシング対応プロセッサーは2001年下半期にリリース予定としている。

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