このページの本文へ

MI-L1

MI-L1

2001年05月15日 15時05分更新

文● 佐久間

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
MI-E1
MI-E1とはコンセプトを異にする、ビジネス向けの「MI-L1」。5月21日発売。

 シャープ(株)は、「MI-E1」に続くキーボード付きザウルスの第2弾製品として、ビジネス向けモデル「MI-L1」を発表、5月21日より発売する。MI-E1は引き続き併売される。
 カラーリングがメタリックシルバーからマットブラック(つや消し黒)に変更されたほか、十字ボタンの中央に決定ボタンを追加するなど、ボタン形状も一部変更されている。※5月21日加筆修正。

 MI-L1は、MI-E1と同じ240×320ドット/6万色表示の3.5インチ反射型TFT液晶を採用、上部にTypeIIのCFカードスロット、左側面にSDカードスロットを装備するなど、基本的なスペックはMI-E1と変わっていないが、大きな違いとしては

  • MPEG4形式の動画ファイル、およびMP3形式のサウンドファイルの再生機能
  • 動画を見やすくするためのフロントライト機能

の2つが省略され、よりビジネス向けに特化したことが挙げられる。フロントライトの部品が省略された分、重量は15gほど軽くなっている(185g/液晶保護カバーなし、205g/カバー付き)ほか、液晶面の導光板が省略されたため、フロントライトなしの状態で比べた場合、MI-E1よりも明るく鮮明に見えるようになった。実際に発表会場で製品を手にしてみたところ、15gという差以上に軽く感じられる。開発者によると「200gを切るかどうかで、手にしたときの感覚が大きく違う。また材質は同じだがメタリックシルバーとマットブラックの色の違いも印象を変えているのだろう」とのこと。また、音声出力端子や動画&音声再生用のDSPチップを省略するなどハード的にも変更されたため、ソフトを追加してもMI-L1ではMP3やMPEG4の再生はできない。ちなみに、MI-E1の「E」はEntertainment(MP3やMPEG4再生機能)を示していたが、MI-L1の「L」はLight(軽量、軽快)を表すという。

MI-E1
PCとの連携ソフト「ザウルスパワーコネクションアップデート」(別途接続ケーブル「CE-170TS」が必要、5000円)と、MI-L1にインストールして利用できるザウルス用統合辞書ソフト(国語/漢和/英和/和英、約5MB)が付属する。

 標準内蔵のソフトも一部変更されている。Outlookと連携可能な「メモ帳」が標準搭載になり、「Webブラウザ」は従来の横表示から縦横表示切替可能になった。さらに、有償のアドオンソフトが必要だが、「メーラ」機能ではWord 95/97/98/2000およびExcel 95/97/2000の添付データを表示可能になり(従来はRTF形式のみ対応)、NTTドコモのモバイルマルチメディアサーバ「MMQUBE2」に搭載されたVALUE-MAIL機能を利用して外出先でも社内メールを送受信できるようになった。中でも縦横表示切り換えが可能なWebブラウザは、BBSなど書き込む機会の多いWebサイトをよく利用するユーザーには、縦表示で使うとキーボードがそのまま利用できて便利だ。

 細かい部分では、ボタンやキーボードにも変更が加えられている。これはユーザーの声を反映してより使いやすくしたもので、十字ボタンとその左右に並ぶ電源(戻る)、決定ボタンを従来の横長のバータイプから丸く大きなボタンに変更。十字ボタンの中央にも決定ボタンを設けて、片手でも操作しやすくなっている。キーボードでは、従来は「/」や「.」の入力が、機能+「@」やShift(↑)+「,」といった具合に2つのキーの組み合わせだったが、1キーで入力できるようになった。代わりに「@」は機能+「-」(従来の@キーの位置)に、「,」はShift+「/」(従来の,キーの位置)にそれぞれ変更されている。
 価格はオープンプライスで、予想実売価格は4万2000~3000円程度と見られる。同時に、MI-E1でも利用可能(MI-E1では本体のアップデートソフトが必要、5月下旬配布予定)な充電&PC接続に対応したクレードル「CE-ST5」がオプションで用意された。こちらの価格は4000円。



CE-ST5
MI-L1と同時発売となるクレードル「CE-ST5」は、写真ではややわかりにくいがダークグレーのトランスルーセント。電源とPC接続ケーブルをクレードルにつなぎ、本体側のオプションポート16と接続することで、データ通信と充電が同時に行える。
キーボード
ボタン&キーボードを横から見た。キートップが平らになり、配列が少し変わったが、残念ながら「F」「J」キーに目印のポッチ(突起)は付かなかった。これがあればタッチタイプもしやすいと思われるのだが。
ボタン&キーボード
ボタン&キーボードを横から見た。キートップが平らになり、配列が少し変わったが、残念ながら「F」「J」キーに目印のポッチ(突起)は付かなかった。これがあればタッチタイプもしやすいと思われるのだが。
Webブラウザ
縦表示も可能になったWebブラウザ。縦横の切り換えは右上のアイコンで行う。ただし、横画面なら580ドット相当(画像データを自動縮小)の表示が可能だが、縦画面では470ドット相当となり、全体を見渡すには横スクロールが必須となる。Webサイトに合わせて使い分けたい。
メモ帳MOREソフトも追加されているので製品版とは若干異なるが、MI-L1の基本画面。MI-E1で「インクワープロ」のあった部分に「メモ帳」が新たに加わった(インクワープロも残っている)。また、よく見ると、左上の文字列が「ENTERTAINMENT & COMMUNICATION」から「ORGANIZER & COMMUNICATION」に変更されている。

シャープ(株)ザウルス情報サイト
問い合わせ先 コンシューマセンター 043-297-4649/06-6621-4649

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン