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三國志VIII ファーストインプレッション

三國志VIII ファーストインプレッション

2001年05月14日 17時51分更新

文● culi

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勢力の戦略と武将の個人生活は
どう分離/関連しているか?

 次は、ゲームの手順の変更について。「戦略」「個人」の2つのコマンド群が、どのように2つのフェイズに分離されたのかを見てみよう。
 前作を思い返すと、1カ月に1度、自分に回ってくる「ターン」では、「戦略」「個人」の両コマンド群をどの順番で選んでも構わなかった(戦略コマンドは1カ月に1回のみ実行可)。何らかの行動をするたびに、毎月武将に与えられる「行動力」を消費するため、行動力がなくなればその月の行動は終わり。ターンの順序は、君主や太守、軍師が先、一般や在野武将は後で、たとえば君主が一般武将に「開墾」など戦略コマンドの実行を命令すると、その一般武将は自分の戦略コマンドとして(自分自身のターン以前に)実行し、君主のほうは「命令」した分の行動力を消費する、というしくみだった。
 VIIIでは、3カ月を単位に「評定」(戦略フェイズ+担当官決定)+「個人フェイズ×3カ月」のサイクルが繰り返される。戦略コマンドの実行は、3カ月に1回の「評定」の戦略フェイズでのみ実行や指示ができる。君主/軍団長(複数の都市を任された武将、これについては後述)/太守は、「人事」「軍事」「外交」「計略」などの各コマンドを、自分が持つ「戦略ポイント」の回数だけ実行できる(自分で直接コマンドを実行すれば行動力は消費する)。軍師や一般武将のほうは、戦略コマンドの実行を所在都市の太守へ進言できる。言い換えれば、徴兵もほかの都市へ攻め込むのも、3カ月に1回の評定中にしか実行できないようになったわけだ。
 残る内政関連のコマンドは、前作のように配下の武将に逐一命令を下すスタイルではない。評定が終わったあと、次の評定までの3カ月間に行う仕事に対し、それぞれ担当官となる武将を決めておくだけだ。

三國志VIIIの評定シーン
まだ孫策配下の一武将でしかない弟・孫権が、評定で「諜報」(他都市の偵察)活動を提案し承認された場面。
三國志VIIIの評定シーン
こちらは、内政の希望を出している場面。ただし、希望してもその仕事を命じられるという保証はない(君主や太守によって勝手に決められる)。

 命令を受けた武将たちは、そのあと3回(3カ月)の「個人フェイズ」の間に、自分が持つ行動力を使って開墾や商業、治安などのコマンドを自由に実行する(行動力が足りていれば、1人の武将が1カ月に2回以上同じコマンドを実行することもできる)。命令の達成度は、次の評定の前に君主や太守によって評価される(出世に関わる「功績」が上がる)。太守の命に従い、3カ月間せっせと開墾などをするもよし。あるいは命令を一切守らなくても構わない(無論、後で叱責される羽目になるだろう)。この「努力すれば報われる」システムの導入により、ひたすら従順に命令をこなして出世を目指す、あるいは命令など気にしない無頼派を貫くといったプレイヤー武将の“生き様”がより浮き彫りにされることになった。
 もちろん個人フェイズの間には、自己能力の「鍛練」や交友関係(「会話」「宴会」「推挙」など)のコマンドも、行動力の範囲で実行できる。
 ちなみに、VIIIのメイン画面は、評定の間だけ「城内」に切り替わる。個人フェイズのコマンド実行については、「都市画面」の上にある各施設をクリックすることで関連するコマンドが表示されるというスタイルになった。

三國志VII(前作)のメイン画面
前作(VII)のメイン画面とVIIIの都市画面を比較。こちらは前作のもの。
三國志VIIIのメイン画面
前作で画面下部にズラリと並んでいたコマンド群は、VIIIでは評定時(城内画面)の戦略コマンドと、都市画面内の施設ごとに表示される個人コマンドに分離され、2つのメイン画面とコマンドとの関連性がより直観的になった。

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