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三國志VIII ファーストインプレッション

三國志VIII ファーストインプレッション

2001年05月14日 17時51分更新

文● culi

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三國志VIII ファーストインプレッション

コーエー

1万1800円(今夏発売予定)

2000年末に当サイトで速報した「三國志VIII」の発売が、いよいよこの夏に迫ってきた。早速、開発途中バージョンで実際にプレイした感触をお届けしよう。なお、このバージョンは、製品版と同等の機能を搭載しているが、まだバランスなどのチューンは途中ということなので、それを前提に読んでいただきたい。

 いつもなら、おもむろに「三國志VIIIの新フィーチャーはこれだ!」などと始めたいところだが、主な新機能については、年末の編集部によるレポートインタビューですでに概略が紹介済みだったりするので、それらを併せて読んでいただいたほうがいいだろう。むしろ今回は、前回の編集部レポートに即しつつ、「新機能の詳細は結局どうなったか」や「新機能により、VIIとはどう違うプレイになるのか」という点を中心に見ていきたい。

51年に渡る「いつでも誰でもプレイ」
しかして、その実態は?

 まず、黄巾の乱(西暦184年)から諸葛亮が陣没した五丈原の戦い(234年)まで、前後51年間のいずれからでも、そしてどの武将でもプレイできるという新しいゲーム選択システムは、どのように完成されたのだろうか。
 これは、大きく2つの選択方法に分けられたと思えば理解しやすい。ひとつは「お勧めシナリオ」だ。前作(三國志VII)までと同様に、開始年代があらかじめ指定されたシナリオ群から選ぶ方法なのだが、細かく見ると、これはさらに2種類に分類できる。魏・蜀・呉の三国それぞれが成立する契機になったトピック(戦いや事件)で区分されたシナリオと、三国時代全体の代表的なトピック(特に上記の三国以外の君主や武将が主役となったもの)を区切りにしたシナリオの2つだ。

三國志VIIIのシナリオ選択
「お勧めシナリオ」によるゲーム選択の画面その1。最初にトピックを選び……
三國志VIIIのシナリオ選択
その後、数人の候補の中からプレイヤー武将を選ぶ。前の画面の上の3つのシナリオでは、プレイ開始年もいくつかの年代から選択できる。

 前者の場合、プレイヤーが選択できる武将は、曹(操)、劉(備)、孫家の歴代君主と、張遼、関羽、周瑜などの代表的家臣。後者の場合には、三國志シリーズで伝統的に「君主」としてプレイ可能だった武将(呂布や袁紹、董卓、孟獲などの君主)や、諸葛亮など主役級の武将ばかり。つまり、お勧めシナリオを選ぶ限りは、三國志VI以前のゲームに近い立場、行動の自由度が高い(地位が高い)武将でプレイできるのだ。
 おそらくは、前作(VII)ではあまりに武将の選択肢が広がりすぎて、このシリーズの初心者には「一武将から始めても、どうやったらおもしろいプレイになるのかわからない」状況が生じていたのではないだろうか。実際、筆者のような「初代三國志以来のファン」ですら、前作が出た当初は「わーい。これで呂布や曹操を無理に殺さなくても張遼でプレイできる」と勇んで始めたものの、一介の武将の行動はきわめて限定されており、結局「個人能力は向上するものの、結局うだつの上がらないまま一生を終えて」しまった(笑)経験がある。だから、このシステムは、最初は自由度の高い君主や太守でプレイしてゲームシステムのツボ(=どうすれば効果のある行動が取れるか)を理解するステップアップ方式へ改善したものとして評価したい。
 一方、もうひとつの「いつでも誰でも」プレイ可能なゲームでは、本当に「年代を選び、武将を選ぶ」という単純な選択方法になっている。

三國志VIIIのシナリオ選択
かたや「いつでも誰でも」ゲーム選択は、開始年を選んで……
三國志VIIIのシナリオ選択
次に、一覧から武将を選ぶ。一応、その年の簡単な状況説明は参照できる。またVIIIでは、これも三國志シリーズの「伝統」とも言える、8人までのマルチプレイが復活した(ただし、ネット対戦は不可)。

 “単純”と言ったが、こちらのシステムも実際にあれこれ武将選択をしてみると、意外な効用がわかってきた。1年ごとに状況が劇的に変化していたこの時代、たとえば西暦190年には強大な董卓と隣接して風前の灯火に見える曹操(とはいえ、それなりの家臣に恵まれているのはファンならご存じのとおり)も、翌191年には(史実で董卓が洛陽を焼き払って西の長安へ撤収したことにより)洛陽が空白地になっており、状況が一気に好転していたりする。
 史実で主君を変えていった武将の選択についても同じことが言える。前作ではシナリオ開始年が固定されていたため、個人能力の向上に時間をかけるために“ある武将”(たとえば張遼)をより若いころからプレイしようと思えば、前の君主(呂布)に仕えているシナリオでプレイを始め、その君主が滅びて新しい君主(史実では曹操)の配下になるのをひたすら待つしかなかった。ところがゲームでは、前君主がなかなか滅びなかったり(笑)、他の君主(たとえば袁紹)に滅ぼされる場合も十分にあり得る。そうなると、プレイヤーには無理に辞去(下野)するしか方法がなかったのだが、VIIIの新システムなら、史実に添って(希望の)君主の下に任官した最初の年を選ぶことができる。史実にある限り、好きな武将で好きなシチュエーションを選べるこの柔軟性により、筋金入りの三國志マニアも思いっきり入れ込んだプレイが目指せるようになったのだ。

三國志VIIIのシナリオ選択
究極のシチュエーション選択はコレだ! たった一度だけ、劉備以外の主君の下で戦った、曹操配下の関羽。
三國志VIIIのシナリオ選択
そして在野でブラブラしてる(笑)張飛。このシチュエーションからゲームが始められるのは、シリーズを通して初めてではないだろうか。

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