先日行われたAMDの価格改定でAthlonの価格が大幅に下落。先週から先行して値下げを行っていたショップもいくつかあったが、ようやくほとんどのショップで今週中頃から改定後の価格での販売が始まった。値下げ幅がもっとも大きかったのがAthlon-1.2GHz(FSB 266MHz)のリテールボックスで、最安値では2万3800円と、7日(月)と比較して約4000円の下げ幅となっている。
そんな大幅価格改定の裏で、Athlonは全体的に恒例の(?)品不足になりつつある。ゴールデンウィーク中からその傾向はあったが、今週に入ってからは特に顕著。現行最高クロック品である1.33GHzは壊滅的な状態にある。ただこれはアキバだけ、日本だけの問題ではなく、世界的な品不足であるもよう。この理由についてショップ仕入れ担当者の間からは「1.33GHzはほとんどすべてが某大手PCベンダー向け出荷されている」「Palominoが登場するまでの間に1.33GHzのリテールボックスを市場に投入したいAMDがその準備のため出荷を抑えている」との声もあるが、真相は不明。国内正規代理店の話では「次回入荷は6月4日予定」とのことで、いずれにせよしばらくはお目にかかれなくなりそう。どうしても欲しいという人は並行輸入業者からの入荷分を待つしかないが、このような世界的な品不足のため、プライスカットにも関わらずAthlon-1.33GHzの卸価格は全世界的に上昇気配。割高になると思われ、あまりおすすめはできない。
一方、Intel CPUはPentium III、Celeronともに円高の影響で若干値下がりしている。こちらはAMDと違って流通量も豊富。先日の価格改定で大幅に値下げされたPentium 4とあわせ、売れ行きは好調のようだ。