(株)クセロは10日、『Adobe Acrobat 4.05/5.0』日本語版用のOCR(Optical Character Reader)プラグインユーティリティー『クセロPDF OCR for iR Ver.1.0』を発表した。27日に発売し、販売はキヤノン販売(株)を通じて行なう。価格はオープンプライス。
『クセロPDF OCR for iR Ver.1.0』は、スキャンデータで構成されたPDFファイルや、画像ファイルの文字情報を解析し、テキストをPDFファイルとして出力するユーティリティー。指定したフォルダーを定期的に監視して、保存されているファイルを一括してOCR処理、PDFドキュメント化が可能だという。
『クセロPDF OCR for iR Ver.1.0』“監視モニターウィンドウ” |
指定したフォルダーを監視する“監視モニターウィンドウ”は、フォルダーをドラッグ&ドロップすれば、メモリーの範囲内で監視するフォルダーの追加が行なえる。フォルダーごと、あるいは一括してPDF変換/OCR処理の細かい設定も可能。
また、BMPファイルや文字列をPDFファイルに“ウォーターマーク(透かし)”として埋め込んだり、作成したPDFファイルを画像ファイル(BMP/JPEG)として出力できるという。
監視するフォルダー、ファイルの設定 |
“ウォーターマーク”設定 |
対応OSはWindows 95(OSR2)/98 SE/Me/NT4.0(SP5以降)/2000で、『Adobe Acrobat 4.05/5.0』日本語版が必要。『Acrobat Reader』では利用できない。出力可能なファイルのフォーマットは、PDF、BMP、JPEG、TIFF、Multi-TIFF(複数のページが含まれている)に対応している。
同社では、『クセロPDF OCR for iR Ver.1.0』によって、既存のペーパードキュメントの電子化コストを大幅に削減することが可能だとしており、初年度に2000本の販売を見込んでいる。