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MTV1000

MTV1000

2001年05月10日 20時45分更新

文● 佐久間

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 カノープス(株)は、ハードウェアMPEG1/2エンコーダチップとTVチューナを搭載し、TV表示/録画/タイムシフト再生などが可能な多機能ビデオキャプチャカード「MTV1000」を6月上旬に発売する。ソフトウェアは、同社のビデオカードにも同梱されているマルチメディアファイル管理ソフト「MEDIACRUISE」と、主に予約録画の管理を行う常駐ソフト「TV Recording Manager」などが付属する。

カノープスのスタッフが総力を挙げて開発したという、「MTV1000」。TVチューナカードとしては高価な製品だが、VBR対応のMPEG2キャプチャ機能がパーソナルユースのレベルに登場したのは大きい。

 カノープスでは、ソフトMPEG2エンコード機能搭載の低価格TVチューナカード「WinDVR PCI」を2000年末に発売しているが、より高画質なMPEG2キャプチャを望む声に応えて、同社のプロ向けMPEG2キャプチャカード「MVR-D2000」(19万8000円)などと同じエンコーダチップを採用した本製品を企画、製造したという。
 TVチューナはVHF/UHF/CATV(C13-C63)対応で、音声多重放送も受信可能。S-Video/コンポジットのビデオ入力端子も装備し、外部接続した機器からの映像もMPEG1/2形式で録画できる。MPEG2エンコーダは、画像の内容によって圧縮率を変化させる「VBR(可変ビットレート)」にも対応している。ビットレートはMPEG2(720×480ドット)で4M~15Mbps。



MTV1000用に機能拡張されたMEDIACRUISE。タイムシフト再生のコントロールもここで行う。
予約録画のコントロールソフト「TV Recording Manager」。将来的にはiEPGで番組一覧表を見ながら録画予約したり、iモード携帯電話で外出先からの予約も可能になる予定。

 付属の「MEDIACRUISE」ではTVの表示やチャンネル切り換え、今見ている番組の動画&静止画キャプチャやタイムシフト再生を実行可能(外観やボタンの配置はビデオカードに付属するものと同一でWAVEやMP3、DVD再生も可能だが、MTV1000用として新たにTV関連機能が追加されている)。TV Recording Managerでは、簡単なTV操作(チャンネル切り換えやビデオ入力信号の切り換え)と予約録画の設定を行う。また、DVキャプチャ&編集機器で作成したDV形式の動画ファイルをMTV1000で再生管理できるMPEG1/2形式に変換する「DV→MPEGファイルコンバータ」が付属する。さらに、インターネット経由で最新の番組情報を表示、録画の設定が行える「iEPG」や、iモード対応携帯電話からの録画予約などにもソフトのバージョンアップで対応予定。



DV形式の動画をMPEG形式に変換する「DV→MPEGファイルコンバータ」。

 対応OSはWindows 98 SE/Me/2000で、動作環境としてCPUがPentiumIII-600MHz以上(標準画質の場合)、メモリ128MB以上を設定している。価格は4万9800円。

カノープス(株)MTV1000情報サイト
問い合わせ先 テクニカルサポート 078-992-6830

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