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ケイ・ラボラトリー、携帯電話向けインスタントメッセージングソフトを開発

2001年05月09日 18時42分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)ケイ・ラボラトリー(※1)は9日、米クアルコム社のCDMA方式携帯電話機プラットフォーム“BREW”(※2)上で動作する、インスタントメッセージングソフト『K Laboratory's Instant Messenger on BREW(KIM on BREW)』を開発したと発表した。米カリフォルニア州サンディエゴで8日(現地時間)に開かれる“QUALCOMM BREW 2001 Developer & 3G Technology Conference”においてデモンストレーションを行なう。

※1 ケイ・ラボラトリー:(株)サイバードが2000年8月に設立した、Java搭載携帯電話など次世代携帯電話向け技術の開発を手がける会社。本社は東京都港区、資本金は1億5000万円で代表取締役は真田哲弥氏。

※2 BREW(Binary Runtime Environment fo Wireless):米クアルコムが開発した、アプリケーションをC/C++言語で開発できる、同社のCDMAチップセットを使用した携帯電話プラットフォーム。ケイ・ラボラトリーのリリースによると、日本ではKDDI(株)がBREWプラットフォームを採用した端末を年内に発表する見込みという。

『KIM on BREW』『KIM on BREW』の画面

今回ケイ・ラボラトリーが開発したKIM on BREWは、米ヤフー!社がパソコン向けに提供している『Yahoo! Messenger』の通信プロトコルと完全互換で、パソコンのYahoo! MessengerとKIM on BREWは相互にメッセージの送受信が可能。今後は米ICQ社の『ICQ』、米AOL社の『AOLインスタントメッセンジャー』に順次対応する予定という。

KIM on BREWの動作デモ画面KIM on BREWでメッセージを送る相手を選んでいるところ

KIM on BREWはプロトコルスタック、アドレス帳、メッセージング・アプリケーションなどの独立したモジュールで構成されているため、携帯電話端末の電話帳やPIMアプリケーションとのデータ共有などの機能追加が容易という。またインスタントメッセージングプロトコルを使った、株価情報などの情報プッシュ型アプリケーションや通信ゲームなどの開発も可能としている。

今回同社が行なうKIM on BREWデモの仕組み
今回同社が行なうKIM on BREWデモの仕組み

同社はこのKIMが、パソコン上のインスタントメッセージングサービスと携帯電話のショートメッセージサービスを繋ぐソフトとして、将来大きな可能性を持つものとして期待している。

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