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FC-PGA2対応とうたうマザーが突然アキバの店頭に並びだした

2001年05月04日 20時41分更新

文● 小板

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VH6T

 アキバのショップに突然FC-PGA2対応と名乗るAbit製マザー「VH6T」が登場した。スペックシートから判断すると、搭載チップはApolloPro 133Aを採用しているとあり、この点は何も目新しいものではない(SouthBridgeに“ VT82C686B”、NorthBridgeの刻印に何らかの変更があるか否かは未確認)。ソケットにもサイドにPGA370との刻印があり、外見上は何の変哲もないApolloPro 133A搭載のマザーボードだ。しかし、これが新パーケージのFC-PGA2でも使用可能となっているという。



ソケット
形状は何の変哲もないソケット370だ
マニュアル

 FC-PGA2というのは、コア面にIHS(Integrated Heat Spreader)を搭載した新パッケージ。新CPUが市場にないだけに詳細は不明だが、インテルのデータシートによると従来のPentiumIIIに比べ、コア電圧が1.75Vに変更になっている。また、FC-PGA2はD0ステップのCPUから採用されるようだ。製造プロセスは後々Tualatin(0.13μmプロセス)へ移行すると思われるが、当初は0.18μmの製品が現れる可能性が高い(S-Spec:SL5B3、CPUID:068Ah)。



マニュアル

 今回のマザーは、これら新CPUに対応したマザーボードということが言えそうだ。外見上は何も変更点がないが、後々のCPU側の電圧が引き上げられることを考慮しているとすれば、ボード上あるいはBIOSでこれらに対応しているものと思われる。ちなみにマニュアルには、「このマザーボードはIntelの新世代プロセッサFC-PGA/FC-PGA2 370pin設計のPentiumIII(FC-PGA/FC-PGA2)、Celeron(FC-PGA)に対応しており…」と明記されている。

 その他の特徴としては、 FSB設定クロックは66~200MHzまで34通り、コア電圧も1.05~1.825Vまで0.025V刻み設定可能だ。また、インテルCPUでは無視されてしまうが、一応2.0~8.0倍(0.5倍刻み)の倍率変更項目が用意されている。基本的な仕様は、AGP×1、PCI×5、ISA×1、AMR×1、DIMM×3。
 なお、同社ではFC-PGA2対応のマザーボードとして、他に「ST-6」「ST-6 RAID」を用意しており、こちらは815E-Bステップのチップを採用し、近日いうちに市場に姿を現しそう。

※Abitのホームページでは「VH6T」の対応CPUについて以下のように記述されている。

  1. Supports Intel PentiumIII Socket 370 processor(Base on 100/133MHz clock)/(VRM8.5)FC-PGA & FC-PGA2
  2. Supports Intel Celeron processors (Based on 66/100 MHz clock)



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