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AX4T

AX4T

2001年05月03日 05時13分更新

文● 鈴木雅暢

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オーディオ&LAN機能を標準装備
日本語マニュアル&大判ガイドも魅力

ICH2内蔵コントローラを利用したLAN機能を備える。LANの物理層を提供するフロントエンドチップにはIntelの「82562ET」を採用している。
 拡張スロットに目を向けると、AGP Proスロットを1本、PCIスロットを5本、PCIスロットの1本とスペース共用のCNRスロットを1本備える。RIMMソケットは4本。このあたりの仕様は、各社のPentium 4用マザーボードともまったく同じである。付加機能としては、LAN(10BASE-T/100BASE-TX)とオーディオ機能(2ch)を備える。どちらの機能もi850チップセットのICH2(South Bridgeに相当するチップ)が内蔵するコントローラを利用して実現しており、AC'97オーディオのアナログ処理を担当するオーディオコーデックにはSigmatelの「STAC9700T」を、LANの物理層を提供するコンパニオンチップにはIntelの「82562ET」を採用している。LANのポートはケース背面にあたるI/Oパネル部に用意されている関係で一般的なATXマザーボードとはI/Oパネル部のレイアウトが異なり、専用のI/Oプレートが標準で同梱されている。



BIOS画面。オーバークロック関連の設定は皆無。唯一表示されているCPU倍率の設定は、通常のPentium 4は倍率固定となっているため無視される。
 また、オーバークロック向けの設定はほとんどないと言ってよく、クロックジェネレータ付近にFSB設定クロックの100MHzと133MHzを切り替えるジャンパピンがあるのみである。これで切り替えるのはあくまでもFSB設定クロックだけで、FSB:PCIの比率までを変えるものではない。これでFSB設定クロックを133MHzに設定すると、PCIやAGPもオーバークロック状態となり、それぞれ44.3MHz、88.6MHzとなってしまう。一般の人はもちろん、オーバークロッカーといえどもまず使うことはない機能だろう。



丁寧な解説の日本語マニュアル、大判カラーの「イージーインストールガイド」が標準で付属するのも大きな魅力だ。
 そして、AOpen製品の大きな特徴と言えるのが、標準で付属する日本語マニュアル。翻訳を台湾で行っているためか必要以上にカタカナを多用した日本語はやや読みにくいところもあるが、ボードの機能1つ1つの解説はもちろん,BIOSの設定,そしてOSインストール後に必要なINFファイルのアップデート手順までも写真や図解などを交えて丁寧に記載されている。複数のボードでマニュアルを共用していないため、汎用的な説明でなく、ボード個体についての具体的な解説がなされている点も好感が持てる。それに加えてセットアップの要点を大判カラーの紙にまとめた「イージーインストールガイド」も同梱。自作入門者や英語が苦手な人にはうれしいだろう。

 このAX4Tは、ハードウェア仕様といい、マニュアルといい、あらゆる面でAOpenらしいユーザーフレンドリーな仕上がり。LAN機能を備えていながら、実売価格(2万2800~2万4800円程度)が他社のPentium 4マザーボードと比較して安めの設定になっているのもうれしいところ。大きな人気を集めそうなPentium 4マザーボードだ。


製品名 AX4T
チップセット i850(Intel)
メモリソケット RIMM×4
拡張スロット AGP Pro×1、PCI×5,CNR×1(PCIと共用)
FSB設定クロック 100、133MHz(ジャンパ)
CPUコア電圧 自動
CPU I/O電圧 自動
BIOS AWARD
ボードサイズ 305(H)×244(W)mm
問い合わせ先 エーオープンジャパン株式会社
http://www.aopen.co.jp/

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