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ノーテル、主要製品群に次世代MPLS技術を導入する新戦略を発表

2001年05月02日 16時19分更新

文● 編集部

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ノーテルネットワークス(株)の5月1日付けの報道資料によると、カナダのノーテルネットワークス社は4月30日(現地時間)、次世代MPLS(MultiProtocol Label Switching)を自社の主要製品群に導入する新戦略を、米国のマサチューセッツ州ボストンで発表した。

同戦略は、既存のIPネットワークに加え、光バックボーンからワイヤレスネットワークまでの同社の主要製品群に次世代MPLS技術を導入するというもの。従来、MPLSはIPネットワークのトラフィック制御などで用いられてきた。次世代MPLSでは、MPLSの適用範囲をネットワークの構築/運用やサービスの作成/供給まで拡大し、ネットワーク全体のインテリジェント化に利用するという。また、次世代MPLSは、トラフィックがどのようにネットワーク上を移動するかを定義するプロトコルであり、光スイッチ/光Ethernet/マルチサービススイッチ/コアIPサービススイッチなど、さまざまなデバイス上のソフトとハードに組み込み可能という。

次世代MPLSを同社の既存の機器に組み込むことで、サービスプロバイダーは、既存のネットワーク設備を活かしながら、光VPN(仮想私設網)、帯域取引、オンデマンドの帯域販売など、他社と差別化した新サービスを創出できるとしている。また、新サービスの供給までの時間を、従来の数ヵ月から数秒に短縮できるという。さらに、次世代MPLSによってネットワークの構成と運用が簡素化されるため、運用コストを削減できるとしている。同社のアニール・カトッド(Anil Khatod)マーケティング/戦略最高責任者は、「次世代MPLSは、サービスプロバイダーが新サービスの作成/供給に多大なコストと時間を要し、エンドユーザーが支払いに値するサービスを受けられないという、今日のネットワークにおける最も困難な問題に根本から対応するだろう」と述べた。

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