4月24日、GNOME 1.4をベースにしたデスクトップ環境『Ximian GNOME 1.4』がリリースされた。日刊アスキー Linuxでは、このXimian GNOME 1.4(以下Ximian)を実際にインストールし、試用してみた。ネットワーク経由の自動アップデート機能や、ファイラである『Nautilus』など、興味深い機能をご紹介する。
Ximianの大まかな特徴は以下の通り。
- 『Mozilla』……Ximian用にチューン/カスタマイズされたもの。
- 『Red Carpet』……ソフトウェアのインストール/アップデート/削除を行なう。ネットワーク経由で最新のソフトウェアを持ってくることも可能だ。
- 『Nautilus』……次世代ファイルマネージャ。
- 『MonkyTalk』……Ximianユーザーのためのチャットクライアント。
- 『GNOME Doorman』……デスクトップ構成設定用ウィザード。
本ページでは、これらの機能を、画面とともに順を追ってレポートするわけだが、注意したいのがXimianの動作環境だ。Ximianがサポートするディストリビューションとしては、
- Red Hat Linux 6.0/6.1/6.2/7.0/7.1
- SuSE LINUX 6.3/6.4/7.0
- Linux-Mandrake 7.0/7.1/7.2
- Debian GNU/Linux (Potato)
- LinuxPPC 2000
- TurboLinux 6.0
- Yellow Dog Linux Champion Server 1.2
などが挙げられている。編集部では、Red Hat Linux 6.2J、Turbolinux 6.0、Omoikane GNU/Linux、などの日本語Linuxに対するインストールを試みたが、いずれも失敗した。最終的に使ったのは英語版のRed Hat Linux 7.1だ(※1)。
※1 Red Hat Linux 7.1について 厳密にいうと、Red Hat Linux 7.1は国際版なので、日本語版/英語版の違いはない。そして今回は“Japanese”ではなく“English”を選択した。というのも、国際化されているDebian GNU/Linux系のOmoikane GNU/Linuxにインストールしたときも、最終的に失敗に終わったため、日本語関連のモジュール/設定を一切排した環境でのインストールを試みたかったからだ。