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フットコントローラ自作編

2001年04月29日 20時00分更新

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■スクロールスイッチで誤算

 当初の予定ではスティックに足を乗せたままスクロール機能が使えるのが望ましいということで、ステックの上にさらにスイッチを重ねて配置した。しかし実際に操作してみたところ、スクロールスイッチを押そうと踏み込むとステックまで倒れてしまい上手く操作できないことが判明してしまった。この構造だとステックのバネとスイッチのバネの固さの絶妙なチューニングが必要なのだ。仕方がないのでスクロールスイッチは脇に別置きにレイアウト変更することにした。しかし行き当たりばったりに場所を決めてしまったのでちょうど良い場所がスペース的に少し厳しい。人間工学は奥が深い(言い訳です)。ゴムシートでスイッチをカバーしON・OFFの圧力を調整してスイッチ部はなんとか形になった。パットから流用した回路をケース裏に貼りつけ配線を半田付けしてフットマウスの完成だ。

配線
写真はケースの蓋側を見たところで、フットマウスの配線。パットの基盤は一見してボタンの種類がわかるので配線が簡単。基盤から各スイッチまで配線を延長して半田付け。
作り直したスクロール用機器
発想は良かったと信じたいが実用にならなかったため作り直しになったスクロール用機構

■キーボードの改造

 普段キーボードを打つときカットアンドペーストやショートカット、大文字の入力等で多用するCtrl、Alt、Shiftキーは(個人的意見だが)タッチタイピングが難しい。実際よく使うので2つずつあるのがその証拠。これは前々から何とかしたいポイントだった。その昔、根強い人気のあった親指シフトくらいまでいくとかえって使いやすいかもしれないが、現在の日本語入力環境においてはこの3つのキーは是非とも改善したい。そこでこれを“フットシフト”可能なようマウスとセットでキーボードを改造することにした。

キーボード内部
キーボード内部。フイルム状のスイッチに複雑なパターンが印刷されている。手前に見えるのがコントロール回路の基板。

 まずはキーボードを分解して構造を調べる。はじめは「キーボードなんて所詮スイッチの塊さ」とたかをくくっていたのだが、蓋を開けてみると非常にデリケートな構造であることがわかる。数年前の古いキーボードは本当にスイッチの塊のようなものもあるようだが、今時の安価なものはスイッチがフイルム状になっており、埃が入っただけでも接触不良を起こしかねない。これを半田付けするのは絶望的。しかもちょっと揺らすとキーテンションを発生しているゴム製のカップが“わらわら”とこぼれ落ちてくる。仕方がないので二層になったフイルム上のパターンをミリペンでなぞりながらコントロール用のICまで回路を辿って、ICに直接コントローラの配線を半田付けするという方法を取った。配線に使用したのはカテゴリー5のLANケーブル。2本づつペアになって8本が束になっているので、これが大変使いやすい。フットコントローラとキーボードはLANのRJ45コネクタをそのまま使い脱着可能な構造にした。



完成したフットスイッチ
完成したフットスイッチ
ボタンの割りつけ
ボタンの割りつけ説明

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