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KT266初のSDRAM/DDR SDRAM両対応マザーが登場、水色ACRを装備

2001年04月28日 22時41分更新

文● 小磯

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CT-7VJD2

 3月30日に「K7T266 Pro」がデビューしてから、FSB 266MHz対応Athlon用チップセットとしてかなりの人気を集めている“VIA Apollo KT266”に、SDRAMとDDR SDRAMとの両方をサポートするマザーボードが初登場。Chaintech製「CT-7VJD2」がそれで、28日から販売が始まっている。



ターミネータ
DIMMスロットとターミネータ。ボードにも注意書きの書かれたシールが貼られている

 CT-7VJD2が装備するDIMMスロットはSDRAM用が2本、DDR SDRAM用が2本(ともに最大2GBまで)。もちろん排他使用である。KT266チップセット固有の仕様なのかどうかは不明だが、他のSDRAM/DDR SDRAM両対応マザーボードと違い、DDR SDRAMを使用する際には、パッケージ同梱のターミネータをSDRAM用DIMMスロットの2番に差す必要がある。SDRAM使用時には、ターミネータは不要のようだ。



水色ACRスロット

 チップ構成は先行する他社製KT266マザーボードと同じくNorthBridge“VT8366”+SouthBridge“VT8233”。拡張スロットはAGP×1、PCI×5、CNR×1、ACR×1となっているが、注目すべきはACRスロットだ。ACR(Advanced Communication Riser)というのはVIAやAMDなどが推進する規格で、ほぼIntelのCNRの対抗馬的存在。つまり自作派にはあまり縁のない規格なのだが、なんといっても水色なのはインパクトがある。茶色い基板に水色のACRスロットがあざやかに映えすぎて逆に違和感があるほどで、一見の価値ありと言えるだろう。



販売中

 FSB設定クロックはBIOSから可変(詳細不明)で、倍率はディップスイッチにより5~12.5倍まで変更可能。最近のChaintech製マザーボードで見られるようになったアナログ6チャンネル音声出力は今回もサポートしており、C-Media製のサウンドチップ“CMI8738”を搭載している。
 実売価格はOVERTOPで1万7800円。将来的なDDR SDRAMへの移行を視野に入れた、手持ちのSDRAMを用いてのFSB 266MHz入門用マザーボードして悪くない選択肢だろう。



VIA Apollo Pro266搭載のSDRAM/DDR SDRAM両対応マザーも登場

GA-6RXB

 なお、今週からApollo Pro266チップセットを搭載したSDRAM/DDR SDRAM両対応マザーボードの第2弾Gigabyte「GA-6RXB」が流通開始となっている。こちらもDIMMスロットはSDRAM用×2、DDR SDRAM用×2で、ともに最大2GB搭載可能。ボード上に置かれたディップスイッチにより、FSBやCore電圧はおろか、メモリやチップセットの供給電圧まで変更できる点など、基本的な仕様は「GA-6RX」と同じ。気になる点としては、ボードのリビジョンが0.3と若すぎる印象を受けるのが挙げられる。価格はコムサテライト3号店で2万2500円。



0.3
ボードのリビジョンは0.3。安定感を売りにするGigabyteらしくない気もする
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