PLD(プログラマブル ロジック デバイス)(※1)ベンダーのザイリンクス(株)は25日、親会社の米ザイリンクス社(Xilinx Inc.)の2001年度(2000年4月~2001年3月)決算を発表した。それによると、売り上げは16億59400万ドル(約2244億6800万円)で前年比63%増、純利益は3億8290万ドル(約467億1380万円)で前年比51%増、1株あたりの利益は1ドル8セント(約131円)で前年比46%増となっている。
※1 あとからプログラムによって、論理回路を書き込めるICザイリンクス売り上げ推移。2000年度、2001年度に急激に増加している |
2000年度、2001年度に急激に売り上げが伸びていることについて、同社代表取締役会長の北島基弘氏は「主にテレコミュニケーション関連で、PLDがブームになったこと」が背景にあるとした。
ザイリンクス代表取締役会長 北島基弘氏 |
また北島氏は「従来、PLDはコストが高く、試作品には利用できても量産品には無理だと思われていた。しかし、最先端の加工技術を積極的に採用することで、コストを引き下げることができた。PLDは顧客が回路設計などをする必要がないため、迅速に製品を供給する“Time to Market”が実現できる」とし、顧客の要望にすばやく応えられることが強みであると語った。
ザイリンクスの日本国内での成長率は86%と好調。今後同社は、これまで得意としていたハイエンド向けの製品だけでなく、ミッドレンジ、ローエンドの製品にも力を入れることでシェアの拡大を図る。同社では2001年第2四半期に、国内市場でトップを目指すとしている。