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メインフレームの後継者

2001年04月28日 07時18分更新

文● 渡邉 利和(toshi-w@tt.rim.or.jp)

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まずはワークステーションSun Blade 1000から搭載が始まった新世代CPU UltraSPARC IIIだが、新シリーズのミッドレンジサーバ群が発表になり、着実に世代交代が進行しつつある。しかしながら、新しいミッドレンジサーバ群ではCPUの比重は相対的に下がっているようだ。CPU性能を追求するよりも、安定性や管理機能を重視する、ということだろう。

米国に続き、日本でも新しいミッドレンジサーバシリーズが発表された、今度のシリーズ名は、「Sun Fire」である。ワークステーションのBlade(刃)に続いてFire(炎)では、まるでよくあるRPGの世界観のようだ。この後、MagicだのRuneだのと続くわけではあるまいが。 現時点で発表になっているSun Fireサーバ群は

  • 280R
  • 3800
  • 4800
  • 6800

の4グループに大別される。このうち、Sun Fire 280Rはもっとも小型の機種で、“ワークグループサーバ”と位置づけられる、4Uサイズのラックマウント型のモデルである。ラックマウント可能かどうかという意味では、3800と4800も19インチラックに対応しているのだが、型番が3桁と4桁で異なっていることからも分かるように、280Rと3800の間にはちょっとギャップがある。そこで、まずは3800~6800までのモデルについて紹介しよう。

Sun Fire 3800~6800に対しては、“Midframe Servers”という呼称が新たに与えられている。位置付けとしては、ワークグループサーバの上、ハイエンドサーバの下ということで、従来の「ミッドレンジサーバ」というのと違いはない。では、なにが変わったのか。Midframeという語は、Mid+Frameというところから来ている。Midは従来のミッドレンジのミッドだが、Frameはメインフレームの「フレーム」の意味である。Sunはこの意味について「メインフレームの機能をミッドレンジの価格で提供する」と説明している。

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