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インテルと日本HP、ブロードバンドインターネット向け動画配信の共同検証を実施

2001年04月24日 15時52分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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インテル(株)と日本ヒューレット・パッカード(株)は24日、ブロードバンドインターネット向け動画配信サービスの公開共同検証プロジェクトを実施すると発表した。

インテルと日本HPの出席者
インテル(株)e-マーケティング本部本部長の佐藤宣行氏(左)と、日本ヒューレット・パッカード(株)ビジネスカスタマ事業統括本部マーケティング本部本部長の松本光吉氏(右)

同プロジェクトは、日本でのe-ビジネス/インターネット分野におけるインテルアーキテクチャーサーバーの普及活動の一環として実施されるもの。インテルと日本HPは、ブロードバンドインターネットに関して、まだ明確なビジネスモデルが確立していないとし、今回のプロジェクトを公開することで、コンテンツプロバイダーなど新規パートナーの参画を促し、動画配信技術を利用した新規ビジネスを実現する環境を提供したいとしている。なお、同プロジェクトには、インテルと日本HPのほかに、イー・アクセス(株)、(株)インターネット総合研究所、沖電気工業(株)、グローバルセンター・ジャパン(株)、(株)コスモ・インタラクティブが参加する。

上記7社は、プロジェクトにおける具体的活動として、ブロードバンドインターネット向け動画配信サービス検証用ウェブサイトを5月24日に開設、一般公開する。サイト開設時より、松竹(株)と(株)歌舞伎座が参加し、ワールドワイドでの歌舞伎座興行チケットの販売サービスモデルと、歌舞伎座の施設案内サービスモデルをサイト上で展開、一般からのアクセスを受けながら、サービスの実装に伴う問題と対処方法の発見、市場価値の測定を行なうという。また、その他のコンテンツホルダーによるプロモーション映像やスポーツ、アニメといった動画コンテンツも用意される見込みだ。

検証には、すでにサービス展開を行なっている商用iDCおよびブロードバンドインターネットアクセス網を利用する。また、企業向けデモンストレーションと同時に、広帯域インターネットアクセス網を経由して一般ユーザー向けにも同様のデモンストレーションを公開、市場の反応を見ながら検証を進めるという。

今回のプロジェクトにおいて、インテルと日本HPはコンテンツ配信のためのインフラを提供する。具体的には、インテルはビルディングブロックの提供とアプリケーション開発支援などを行ない、クライアント端末向けにPentium 4-1.7GHzを、サーバー向けにPentium III Xeonや第2四半期にリリースされるXeon Itaniumといったプロセッサー製品群を提供するという。日本HPは『hp netServer』や今後リリース予定のItanium搭載サーバー製品などを提供、システム構築を担当する。両社はこれらの製品/サービスにより、、コンテンツ制作から、管理、配信、そしてクライアント側での閲覧までのインフラ環境を整備し、ブロードバンドストリーミング配信分野でのインテルアーキテクチャーサーバーの普及を目指すとしている。

また、イー・アクセスは同社の既存ADSL回線を利用したブロードバンドコンテンツ配信ネットワークを提供する。インターネット総合研究所はプロジェクトの事務局運営を担当する。沖電気工業はMPEG-1/2/4を利用した配信システムと応用技術を提供する。グローバルセンター・ジャパンは大手町にある同社データセンターにおいてコンテンツのハウジング支援を行なう。コスモ・インタラクティブはコンテンツの収集と制作、デモンストレーションの実施などを担当する。

この検証プロジェクトの第1段階は10月まで実施され、ブロードバンドインターネットを利用したコンテンツ動画配信による効果的な新規ビジネスの具現化が検討される。

パートナー5社の出席者
左から、イー・アクセス(株)ネットビジネス企画部長の五十嵐尚氏、(株)インターネット総合研究所執行役員ASP戦略担当の宮川洋氏、沖電気工業(株)SSCシステムプラットフォームセンタ部長の清水豊明氏、グローバルセンター・ジャパン(株)取締役セールス・マーケティング部長の柳川直隆氏、(株)コスモ・インタラクティブ取締役の高橋敏也氏

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