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日本IBM、RDBMS『IBM DB2』の最新版を発表

2001年04月23日 16時08分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本アイ・ビー・エム(株)は23日、リレーショナルデータベース管理製品(RDBMS)の最新版である『IBM DM2 ユニバーサル・データベース(UDB) V7.2』を6月8日に発売すると発表、本日都内で説明会を行なった。

IBM大沼氏DB2について説明を行なう日本IBMソフトウェア事業部データマネジメント事業推進部長の大沼明穂氏

V7.2の機能強化ポイントは、“ウェブイネーブルメントの拡張”、“情報統合の拡張”、“e-ビジネス基盤機能の拡張”、“生産性の拡張”の4点。

V7.2は、SQLステートメント内でMQSeriesメッセージング操作を統合する基本機能セットが用意されており、イベント通知やデータストア作成などさまざまなメッセージングモデルをサポートできる。また、ウェブサービスをSOAP(Simple Object Access Protocol)経由で利用することで、種類の異なる複数のアプリケーションからウェブを通じてサービスを要求できる。

“DB ウェアハウス・マネージャー・コネクター”によりさまざまなウェアハウスソースにアクセス可能。DB ウェアハウス・マネージャー・コネクターは、i2 TradeMatrix BPI用、SAP R/3用、ウェブ用などが用意されており、これらのアプリケーションによって管理されているデータにアクセスできる。

また、データ管理機能として、前回バックアップを取った時点から変更されたデータだけを自動的にバックアップできる“差分バックアップ”機能や、業務を停止せずにデータベースのコピーを作成できる“ミラーリング”機能を搭載する。

V7.2の製品ラインナップは、パーソナル版、ワークグループ版、エンタープライズ版、エンタープライズ拡張版の4種類。対応プラットフォームは、AIX、HP-UX、Windows 95/98/Me/2000/NT4.0、OS/2、Solaris、Linux。それぞれの価格は現在検討中で、6月8日までには公表するという。

また同社は、『DB2 リレーショナル・コネクト V7.2』も同時発売する。DB2 リレーショナル・コネクト V7.2は、異なるデータ管理システム(DBMS)に蓄積されているデータの照会や検索を行なうためのツールで、Oracle、Sybase、SQL Serverに対応する。価格は未定。

また同社は、“DB2 パートナーズ・クラブ”についても説明した。DB2 パートナーズ・クラブは、DB2市場の形成や環境整備などの活動を企画/実施する法人向けサークルで、現在の会員企業数は500社以上。同社はDB2 パートナー用のポータルサイトを6月にオープンするほか、技術セミナー/研究会などを行なう“DB2 ユニバーシティ”を5月に開講するとしている。

同社ソフトウェア事業部データマネジメント事業推進部長の大沼明穂氏は、「DB2の昨年度売上は143%増。成長の理由として、価格の安さだけではなく、トータルパフォーマンスが優れていること、スケーラビリティが高いこと、マルチベンダー対応であることなどが挙げられる。ISVからの支持も高い。V7.2ではe-ビジネスに対応した機能のさらなる強化を図っている」としている。

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