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Athlon-1.2GHzのオーバークロック性能を試す

2001年04月23日 22時13分更新

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 これまでオーバークロックマシンと言えばIntel440BXマザーが定番だったが、ここに来てCPUやメモリの選択肢も増え新しいチップセットの登場も盛んになっている。正直なところ「もう少し落ち着くまで・・・」と状況を見守っていた筆者だが、編集部からのお誘いもあって最新マザーボードの実力を試す機会を得られた。そのレポートも含めて今時のオーバークロックマシンを考察する。

●やはりAthlonが熱い

AVIAコアのAthlon
筆者が選んだAthlon-1.2GHzのコアには「AVIA」と刻まれていた

 オーバークロックに関して各自各様のお考えがあると思われるが最近の注目株はやはりAthlonだろう。先月の3月8日には秋葉原に1.33GHzも登場しており、世間のオーバークロック愛好家がこぞってベンチマークソフトを走らせている。特に内部クロックの倍率が変更できる(一部のCPUでは加工が必要でありマザーボードの仕様にも左右される)点はオーバークロックを試す上で有利だ。
 さっそくアキバにゴー! と行きたいところだが少々距離があり(筆者は関西に在住)、秋葉原で入手不可能、あるいはその他の事情で入手できないパーツは身近な大阪日本橋で集めることにした。
 調達日当日は、日頃から筆者の仕事を手伝ってくれる戸伏君を誘って数件のショップを訪ねた。どうせ買うなら、1.33GHzといきたいところだが少し控えたクラスで上位を狙う意味も含め、価格も手ごろなAMD Athlon-1.2GHz(FSB266)をチョイスした(当然L1クローズが確認できるバルク品)。ちまたの情報では「AXIA」と印されたコアが人気だと言う。ところが筆者が選んだAthlonには、「AVIA」と刻まれている。「こりゃ、外したかぁ~」。所詮、くじ運にはオーバークロックをはじめた頃から全く縁のない筆者である。「戸伏君から(得体の知れない)ロット番号もおつなモノじゃないですか? 」とフォローを受けつつショップを後にした。



●熱い?Athlonを冷やすには

CPUクーラー3種類
写真左から「Firebird R7」「CGK761CU-BIG」「Hedgehog-238M」

 CPUの冷却に関して今回は「空冷」とした。CPUを規定のクロック以上で動作させるとなると通常使用より発熱が増加することは容易に想像がつく。コア電圧をアップするなら、なおのことである。これを市販のCPUクーラーでどこまでオーバークロックに対応できるのか? ヒートシンクの材質や構造が異なる3タイプの製品を用意したので、冷却能力に関するテストレポートを後日掲載する予定だ。

 ここで、CPUクーラーを簡単に紹介しておこう。まずは、ヒートシンクの素材が全てアルミでできたカノープス製「Firebird R7」(高速電脳:5280円)、そして銅とアルミのハイブリッド構造を採用したSNE(Tai Sol Electronics)製「CGK761CU-BIG」(高速電脳:7200円)、最後に素材全てが銅でつくられたカニエ製「Hedgehog-238M」(パルテック:3980円)である。これらの製品は、秋葉原のみならず日本橋のショップでも、あちらこちらで販売されていたので入手性は良いだろう。また、地方から求めるなら「通信販売」という手段もある。

 なお、後述するテストには、Firebird R7を使用した。理由は、いたって簡単だ。上記3製品のうちでCPUクーラーを脱着する際の作業が最も安全に行えるからである(この段階では、CPUクーラーの冷却性能を優先しているわけではないので注意していただきたい)。詳しい説明は後日に改めるが、とにかく付属の脱着ツールを使えばマザーボードやCPUコアを破壊すると言った心配が少なくて済む。これは、筆者個人の都合だが現時点から原稿執筆のため頻繁にマザーボードとCPUを取り替えるケースがでてくる。つまりCPUクーラーを何度も脱着する必要性があるのだ。得てしてこういう時にコアを割ったりマザーボードを「ガリッ! 」と傷つけてしまうものである。そうなっては非常に困る訳で冷える冷えないは別にして安全性を最優先させたのだ。



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