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サンディスク、2001年をSDカード普及の年に――プレスカンファレンスで

2001年04月19日 23時23分更新

文● 編集部 佐々木千之

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サンディスク(株)は19日、都内でプレスカンファレンスを開催し、米サンディスク社ワールドワイド・マーケティング部&セールス部上級副社長のネルソン・チャン(Nelson Chan)氏が事業説明を行なった。

ネルソン・チャン上級副社長
米サンディスク社ワールドワイド・マーケティング部&セールス部上級副社長のネルソン・チャン氏

サンディスクは'88年設立のフラッシュメモリーを使ったストレージの専業メーカー。PCカード型のフラッシュATAカード、コンパクトフラッシュ(CF)カードを開発した。その後、マルチメディアカード(MMC)をドイツのシーメンス社、フィンランドのノキア社、スウェーデンのエリクソン社、米モトローラ社と共同開発、さらにSDカードを松下電器産業(株)、(株)東芝と共同で開発するなど、フラッシュメモリーストレージの標準化に大きな力を持つとしている。

サンディスクが発売している各種メモリーカードプラットフォーム
サンディスクが発売している各種メモリーカードプラットフォーム

最近のニュースとして、英Sendo社が2001年第4四半期に出荷を予定している“Stinger”(※1)ベースの携帯電話『Sendo Z100』や、米パーム社が発表した『m500』『m505』にSDカードが採用されたこと、サンディスクブランドのSDカード(16/32MB)を5月に、512MBのCFと128MBのスマートメディアを第2四半期に発売することが紹介された。

※1 Stinger(スティンガー):米マイクロソフトがWindows CE3.0をベースに開発した、スマートフォン向けOS。

英Sendo社の『Sendo Z100』
CeBITに出展されていた、英Sendo社の『Sendo Z100』(画像協力:携帯24)

サンディスクのフラッシュメモリーを使った医療用電子情報カード『P-Tag(Personal Tag)』を、テキサス州ダラスの医療機関で4月から試験的に運用していることも紹介された。このP-Tagは着脱式のフォルダーに入れ、チェーンなどで身につけて使用するもので、薬の使用履歴、アレルギー、ワクチン接種、過去の傷病歴、血液型、X線画像などを格納する。病院でこのP-Tagの情報を参照することで、救急医療や医療サービスの向上、医療ミスの防止を目指しており、5000人以上を対象に3ヵ月間の実証実験を行なうという。

『P-Tags』
『P-Tags』

同社は生産面では、台湾のUMC社と(株)東芝からフラッシュメモリーチップの供給を受けている。SDカードの普及をにらんで、東芝と合弁で米Flashvision社を2000年5月に設立しており、2001年前期中に生産ラインを立ち上げるとしている。現在サンディスクが使用しているフラッシュメモリーチップは1チップあたり256Mbitのものだが、Flashvisionでは、512Mbit品および1Gbit品を製造する予定。さらに将来は2Gbit品、4Gbit品も視野に入れているという。

販売面では、具体的な数値は明らかにしなかったが、2001年にはSDカードスロットを持つ製品が多数登場することもあり、SDカード普及の年と見ている。SDカード以外のフラッシュメモリー製品も伸びるとしており、全体として大きく伸びるとしている。ただし、製品の価格については「フラッシュメモリーカードの価格は毎年30~35%下がっているが、今年はもっと下がる」と見ているという。実際、年明けからの4ヵ月ほどですさまじい状況」(サンディスク(株)の青木代表取締役社長)であるとし、2000年に1MBあたりおよそ200~300円だったものがすでに200円以下になっているという。ASCII24では、3月に行なわれたCeBITでサンディスクのヨーロッパセールスマネージャーにインタビューしているが、そのときも、年末には1MBあたり1ドル(約122円)を下回るとしており、ユーザーにとってはかなり嬉しい状況になりそうだ。

2001会計年度(1~12月)における、サンディスクの地域別売り上げ
2001会計年度(1~12月)における、サンディスクの地域別売り上げ

日本市場においては、SDカードが売り上げに貢献することで、サンディスク全体における日本市場からの売り上げの割合は、2000年の21%から大きく伸びて「3分の1程度までいく」(青木社長)という。また、チャン氏はSDカードとソニー(株)のメモリースティックを比較し、「スペック面での違いはもちろんだが、メモリースティックではライセンスフィーをソニーに払わなくてはならない関係上、メモリースティックスロットを持つ製品の出荷数をソニーに知らせないといけない。これはソニーと競合する製品を作ろうと考えるメーカーにとっては嬉しくないことだ。また、そもそも(ライセンス元である)ソニーと顧客が競合してしまうことも問題だ。サンディスクはこういった問題を抱えていない」とSDカードの優位性を分析した。

記者から、Bluetooth機能を持ったSD I/Oカードのような製品の予定はないかという質問には、「サンディスクがやるとすれば、メモリーに何かの機能をプラスしたものになるだろうが具体的な計画はない」、またメモリースティックを販売する可能性はという質問には「現時点ではまったくない。ただし、今後ソニーからサンディスクで売ってほしいというような話が来て、当社としてもメモリースティックを売るメリットが見いだせれば、可能性としてはある」などと答えた。また、デジタルカメラの高画素化や動画の記録に対応した、読み書き速度の向上をねらった製品の計画はないのかという質問には、「重要なポイントの1つと考えているが、現時点ではお話しできることはない」として具体的な答えを避けた。ASCII24が行なったCeBITでのインタビューでは、高速読み書きの可能な製品を計画中としており、なんらかの製品が予定されているのは間違いないようだ。

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