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CAMEDIA E-100RS

CAMEDIA E-100RS

2001年04月19日 19時01分更新

文● 行正

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軽快爽快、連写機能

連写サンプル。1/800、F5.6、7.5コマ/秒連写。撮影データは1360×1024ドットだが、掲載用に画像を縮小している。また、本来は逆光と水面の照り返しでコントラストがきつかったので、トーンカーブを補正した。

 さて、実際にE-100RSを手に取ってみると、作り手の意気込みが感じられる仕上がりとなっている。本体色はC-2100UltraZoomがシャンパンゴールドなのに対して精悍なマットブラックで、レンズを収める鏡胴部は滑り止めのラバーグリップで覆われ、ファインダのアイピースも大型化している。レンズ部のラバーグリップは左手でのホールドをサポートするだけで、とくにフォーカスやズームの手動操作を行うわけではないのだが、しっかり鏡胴を握ってカメラを構えたときには、静的な安定感というよりも、動的な信頼感(つまり少々振り回しても大丈夫な感じ)を与えてくれる。
 実際、鏡胴自体が大きいということもあってカメラのホールドは非常によい。L型デザインはオリンパスの一連のデジタルカメラだけでなく、富士写真フイルムの「FinePix 4900Z」やキヤノンの「PowerShot 90IS」なども採用しているが、実際に手にしてみるとこれらの機種に比べてもE-100RSのホールドが良いのに驚くだろう。
 実際に持ち歩いて撮影を行ってみると、まず気持ち良く使えるのが手ブレ補正機能のありがたみだろう。手ブレをほとんど気にすることなしにパシャパシャと気軽に撮影できるのはかなり気持ちが良い。
 それに連写。こちらがまた爽快な使い勝手だ。モータードライブ付きのカメラを初めて使ったとき、「カシャカシャカシャカシャ!」という手応えに、これさえあればどんなシーンでも撮り逃すことはないぞ! と思ったものだが、そんな感動を久々に味わせてくれるシロモノだ。シャッターボタンを押した瞬間から画面(液晶ファインダもしくは液晶モニタ)にカウンタが表示され、記録枚数のカウントアップを始める。連写は3枚/秒、5/秒、7.5/秒、15/秒の4つからあらかじめ設定しておくのだが、15/秒連写ともなればすさまじい勢いでカウントされて書き込まれる。バッファが一杯になれば連写はストップするのだが、1360×1024ドットで約10枚、1280×960ドットで約27枚、640×480ドットで約100枚の連写ができる(圧縮率など撮影モードなどによって多少上下する)。実際のメモリカードへの書き込みはそのあとに数秒~10秒程度かけて行われるのだが、その途中にもシャッターを押せば連写こそできないものの撮影が可能と、シャッターチャンスを逃さない工夫がされている。
 銀塩カメラのモータードライブを使った連写では、撮影時の爽快感はあるもののさすがにフィルムがもったいないからそれほど使うことはなかったが、デジタルカメラなら遠慮なく連写モードを使える。ただし、不要なコマはあとから削除すればよいとはいえ、連写を多用するような撮影シーンでは削除しているヒマなんて当然ないから、恐るべき勢いで撮影可能枚数が減少してゆくだろう。メディアはなるべく大容量なものを複数枚用意しておきたい。なお、E-100RSはCFとスマートメディアの2スロットを装備するが、一方のメディアがフルになると、メモリフルという表示が出て撮影できなくなる。できれば、もう一方のメディアに自動で切り替わるような機能も欲しいところだ。



右側面のフタを開けると、CFとスマートメディアの2スロットが現れる。

 ちなみに、E-100RSはIBMのmicrodriveには対応していないのだが、CFスロットはTypeIIなので装着することは可能だ。試しに装着みたところ、一応カードの認識/撮影(連写含む)/再生ともに問題なく利用できた。ただし、メーカー側でサポートされていないメディアなので、あくまで自己責任のもとで試してほしい。



グリップ部がバッテリスロットになっており、単3電池×4本(左)もしくはLB-01(CR-V3)×2本(右)を収納する。

 なお、電源に関しては、標準で「リチウム電池パックLB-01(CR-V3)」×2が推奨されており、単3×4本での使用も可能だ。単3はニッケル水素もしくはニッカド充電池、リチウムもしくはアルカリ乾電池が利用できる。LB-01という電池は、最近のオリンパス製品を中心に採用されつつある3Vのリチウム電池で、単3を2本を並べたような形状をしている。公称値では約100枚の撮影ということだが、1回に10~30枚くらい撮影しても1週間くらいは余裕で利用できた。
 ただし、LB-01(CR-V3)は一次電池(充電できない電池)なので、ランニングコストを気にするならば単3型のニッケル水素充電池を使ったほうがよいだろう。1500mAhの容量の製品で、1日に100枚近く撮影しても電池切れを起こすことはなかった。



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