このページの本文へ

D-VHS入門

D-VHS入門

2001年04月19日 18時29分更新

文● 山之内正

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

BSデジタル時代の大本命

 現在市販されているD-VHSデッキは、大きく3つに分類することができる。

  • 現行放送のストリーム記録のみに対応した第一世代
  • MPEG2エンコーダ/デコーダを内蔵した第二世代
  • HSモードを搭載した「デジタルハイビジョンビデオ」

 最後のカテゴリには、松下電器産業の「NV-DH1」のように、MPEG2エンコーダ/デコーダを内蔵せず、ハイビジョンのストリーム記録に的を絞った製品も発売されている。こちらは地上波/BSアナログ放送のデジタル記録ができない反面、エンコーダ/デコーダを内蔵したモデル(実売20万円前後)に比べてかなり価格が安い(実売10万円前後)のが特徴だ。

MPEG2エンコーダを省略して低価格を図った、松下電器産業の「NV-DH1」。

 D-VHSデッキでBSデジタル放送をエアチェックするための接続方法は、組み合わせる製品によって2種類ある。BSデジタルチューナを内蔵するハイビジョンテレビとの接続ならば、i.LINKケーブル1本で済む(実際には地上波アナログ録画番組の再生用にアナログ接続も別途必要)。
 単体チューナ+プログレッシブワイドテレビと組み合わせる場合は、チューナとD-VHSデッキ間をi.LINKでデジタル接続し、チューナとテレビ間はアナログのコンポーネントケーブルでつなぐ。この接続にはD端子ケーブルを使うのが一般的だが、テレビ側の入力がRCA端子のみの場合は変換ケーブルを利用する。
 この接続方法でデジタル録画を行う場合の信号の流れを整理しておこう。
 まず、チューナまたはテレビで受信したBSデジタルのMPEG2データが、i.LINK端子を介してD-VHSデッキに転送される。D-VHSデッキはこの信号をデータのまま記録。再生時は、同じi.LINKケーブルを介してMPEG2データがチューナまたはテレビに転送され、内蔵デコーダでアナログ信号に変換され、画面に表示される。音声信号はストリームのなかに圧縮されたAAC信号として組み込まれているので、映像信号と同様の経路をたどり、チューナまたはテレビのAACデコーダでデコードされ、出力される。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン