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iPAQ Pocket PC H3630

iPAQ Pocket PC H3630

2001年04月18日 13時45分更新

文● 行正

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豊富な付属アプリケーション群

 ハードウェアだけでなく、ソフトウェアも特徴的だ。Pocket PCのMicrosoft標準アプリであるPocket WordやPocket ExcelやPockt IE、Windows Media Playerなどに加えて、独自のアプリケーションを標準搭載/CD-ROM添付されている。

「Qユーティリティ」はタスクの切り替えや終了を行えるデスクトップユーティリティ。画面右上のアイコンをプレスするとワンタッチで呼び出せる。

 まず、コンパックオリジナルのソフトウェアが「Qユーティリティ」と「Qスタート」だ。液晶下のボタンから直接呼び出せるこのソフトは、主にPocket PCをより使いやすくするための機能だ。Qユーティリティは、いわゆるWindowsで言えばタスクリストで、現在動いているタスクを一覧表示して、ワンタッチで切り替えることができる。Pocket PCでは、とくに「アプリケーションの終了」という概念がなく(終了できるソフトもあるが)、保存終了しなくても再度アプリを立ち上げれば(タスクリストからタスクを自動的に拾ってきて)中断したところから作業を再開できる。ただし、2つのアプリケーションを切り替えつつ作業をするといった場合など、いちいちスタートメニューからアプリを起動するのは煩わしい。Qユーティリティではタスクリストに残っているアプリをワンタッチで切り替えることが可能なほか、タスクを指定して終了させるといったこともでき、余分なメモリを使いたくないというPC寄りなユーザーには受けがよいだろう。



自由にカスタマイズでき、頻繁に使うアプリを登録しておける「Qスタート」。フロントパネルのボタンでワンタッチで起動できる。

 Qスタートは、コンパック独自のプログラムラウンチャで、使用頻度の高いアプリを登録しておけば、その一覧画面を1キーで呼び出せる。サブフォルダを設けることも可能なので、カテゴリ別の分類も可能だ。
 このほか、メニューのカスタマイズや切り替えが可能な「Qメニュー」や、本体内蔵メモリの内容をCFにバックアップするソフト、iPAQ本体内のフラッシュメモリに住所録のみをワンタッチでバックアップ(約550件記憶可能)な「連絡先の保存」など、独特のアプリを標準内蔵する。



MIDIやMP3の再生が可能な「Beatnik Player for Pocket PC」。パートごとの個別再生やホールサウンド効果など、細かな再生設定が行えるのも魅力だ。

 サードパーティ製のアプリケーションとしては、Windows CE/Pocket PCユーザーにはおなじみのACCESS製Webブラウザ「NetFront v.2.6」やJR東日本製の路線検索ソフト「JRトラベルナビゲータ」などの有名どころが付属している。さらにマルチメディア系として、MPEG4ストリーミングビデオ再生も可能なPacketVideo製「PVPlayer v2.0日本語版」、MP3やMIDI、AIFFファイルの再生を行えるBeatnik製「Beatnik Player for Pocket PC」が標準内蔵/CD-ROM添付で付属する。



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