(株)沖データは17日、フルカラーページプリンター『MICROLINE3020cW』と『MICROLINE3010cW』を発表した。4月中旬に出荷を開始する。
『MICROLINE3020cW』 |
『MICROLINE3020cW』と『MICROLINE3010cW』は、ビジネスユース向けのカラーページプリンター。沖データでは、“PostScript”に非対応としたため、両機種共に従来機種より10万円程度、価格を安くできたとしている。他社の機種にない機能として同社では、長さが900mmまでの長尺印刷が行なえること、葉書や封筒、OHPシート、『MICROLINE3020cW』はさらにA3ノビ(縦420×横297mm)サイズまで、さまざまな用紙をカセットから給紙できることを挙げている。
両機種は“シングルパスカラー”という印刷方式を採用している。これは“ブラック”、“イエロー”、“マゼンタ”、“シアン”の4色を、プリンターユニットとしてそれぞれ独立させて、各色を1回の行程で印刷する技術。また、LEDによる“Digital LED”方式のため、狭い空間で4組のレーザーを反射・屈折させてドラムにあてるレーザー方式とは違い、機構がシンプルで紙詰まりなどが発生しにくく、寿命も長いという。
『MICROLINE3010cW』 |
そのほかの主な特徴は以下のとおり
- 電子丁合印刷
- 大量に丁合印刷する場合、最初の1部目のメモリーデータを利用して、2部目以降を高速に印刷
- 認証印刷
- パスワードを入力しないと、印刷を開始しない機能
- 確認印刷
- 文章を大量に印刷する場合、まず最初の1部目を試し印刷し、確認後残りを印刷する機能
- ブックレット印刷
- ドライバーで“製本印刷”を指定すれば、複数の両面見開き原稿も簡単に印刷
- マルチページ印刷
- 複数のページを1枚の用紙に縮小して印刷
- フォームズオーバーレイ印刷
- あらかじめフォームをプリンタ側に設定しておけば、テキスト情報を送信するだけで定形文書を印刷
最大解像度は1200×600dpi、印刷速度は『MICROLINE3020cW』がカラー印刷時、1分間に22枚。パソコンとはUSBポートかパラレルポート、あるいはオプションの100BASE-TX/10BASE-Tで接続する。対応OSはWindows 95/98/98SE/Me/NT4.0(SP5以上)/2000だが、USB接続の場合はWindows 95/NT4.0には対応しない。また、Macintoshにも対応していない。価格は『MICROLINE3020cW』が44万8000円、『MICROLINE3010cW』が29万8000円となっている。
沖データでは、今回の製品について、年間2万台の販売を見込んでいる。
製品名 | 『MICROLINE3020cW』 | 『MICROLINE3010cW』 |
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印刷方式 | 4連“Digital LED”によるフルカラー電子写真方式 | |
カラー印刷速度 (片面、1分間) | 22枚 | 12枚 |
モノクロ印刷速度 (片面、1分間) | 26枚 | 20枚 |
解像度 | 600×600dpi、1200×600dpi | |
用紙サイズ | A3ノビ、A3、A4、A5、A6、B5、レター、リーガル、エグゼクティブ、封筒、葉書、往復葉書、カスタム(幅76.2~328×長さ127~900mm) | A4、A5、A6、B5、レター、リーガル、エグゼクティブ、封筒、葉書、往復葉書、カスタム(幅76.2~215.9×長さ127~900mm) |
用紙種類 | 普通紙、OHPシート、官製葉書、ラベル紙、封筒 | |
最大用紙枚数 | 2850枚(オプショントレイ追加時) | 1690枚(オプショントレイ追加時) |
搭載CPU | PowerPC 750-400MHz | |
メモリー | 64MB(1024MBまで増設可能) | |
ハードディスク | オプションで5GB搭載可能 | |
インターフェース | パラレル、USB、100BASE-TX/10BASE-T(オプションカードを増設) | |
搭載フォント | 日本語2書体(平成角ゴシック体W5、平成明朝体W3)、欧文80書体 | |
消費電力 | 最大1400W、平均600W、節電時55W以下 | 最大1300W、平均450W、節電時45W以下 |
本体サイズ | 幅666×奥行き626×高さ460mm | 幅430×奥行き620×高さ430mm |
重さ | 約62.4kg | 約40.3kg |