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ヤマハ、USBで5.1チャンネル音声が楽しめるアンプ『RP-U200』を発表

2001年04月16日 12時27分更新

文● 編集部 中西祥智

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本格的な5.1チャンネルオーディオ

ヤマハ(株)は16日、5.1チャンネル対応USBアンプ“SoundStation”『RP-U200』を発表した。

“SoundStation”『RP-U200』“SoundStation”『RP-U200』

『RP-U200』は、USBケーブルでパソコンと接続するだけで、5.1チャンネルのサウンドが楽しめるアンプ内蔵サウンドプロセッサー。発売は5月下旬を予定しており、価格は6万円。

Macintoshに接続された『RP-U200』と『NS-U40P』スピーカー
Macintoshに接続された『RP-U200』と『NS-U40P』スピーカー

ヤマハにはこれまで、USBオーディオ“SoundStation”シリーズとして、アンプを内蔵した『AP-U70』、『AP-U70』からアンプ機能を削った『DP-U50』などを提供してきた。両機種とも2台のスピーカーとサブウーファーで5.1チャンネルをエミュレーションすることはできても、実際に6台(サブウーファーも1台として)のスピーカーを接続することはできなかった。『RP-U200』は、6台のスピーカーを接続して、5.1チャンネルの(※1)“DTS”、“ドルビーデジタル”を再生することができる。

※1 “ドルビープロロジック”方式は、前方3チャンネル(左、右、センター)、後方1チャンネルの合計4チャンネルで、たとえば後方を左から右に移動するような音は再現できなかった。それに対して、“DTS(Digital Theater System)”や“ドルビーデジタル”は前方3チャンネル、後方2チャンネル(左、右)、低音専用チャンネルの5.1チャンネル(低音専用チャンネルを0.1チャンネルと数える)であり、左後方から右前方に矢が飛んでいくような音も再現できる

『RP-U200』は『YSS-928』DSP(Digital Signal Processor)と、最大で24bit/96kHz対応のA/Dコンバーターを搭載しており、CDを超える24bit/48kHzでのサウンド再生が行なえる。DSPによる音場効果は“JAZZ”や“HALL”、“CHURCH”など7種類を用意している。たとえば“JAZZ”は、ニューヨークのジャズクラブで実際に音の反射や遅延を測定するなどして、それぞれの場所の音響を忠実に再現するという。従来機と同様に、5.1チャンネルスピーカーと同様の効果を、フロントの2チャンネルスピーカーで疑似的に再現する“VIRTUAL SURROUND”効果も搭載している。

また、MDレコーダーなどの外部機器へのデジタル録音、パソコンへのハードディスクレコーディングにも対応している。また、FMチューナーも内蔵しており、FM番組に音場効果をかけてハードディスクに録音することもできるという。主な仕様は以下の通り。

  • パワーアンプ出力 12W×5
  • USBポート 1ポート
  • 2/4/5.1チャンネルのUSBマルチチャンネル・オーディオ再生 DirectSound3D対応、
  • デジタル入力 光端子×2、同軸×1
  • アナログ入力 ステレオ端子×3(PC IN、AUX IN、AUX2 IN)
  • デジタル出力 光端子×1
  • アナログ出力 ステレオ端子×1(レックアウト)、サブウーファー×1
  • スピーカー出力 5チャンネル(フロント左右、センター、リア左右)
  • ヘッドホン出力 ステレオミニジャック×1
  • 内蔵デコーダー “DTS”、“ドルビーデジタル”、“ドルビープロロジック”方式に対応
  • ワイヤレスリモコン付属
  • 本体サイズ 幅85(スタンド込み120)×奥行き355×高さ294mm
  • 重量 5.5kg
『RP-U200』本体背面『RP-U200』本体背面。5チャンネル分のスピーカー端子が並ぶ
設定ソフトウェア
設定ソフトウェア。これは個々のスピーカーの設定を行なっている画面

ほとんどの操作が、ワイヤレスリモコンあるいはパソコン上のソフトウェアで操作できる。センタースピーカーを設置しない、あるいは部屋の形が長方形ではないなどの、それぞれのユーザーの環境に合わせた設定が行なえるという。対応機種はUSBポートが装備されたパソコンで、対応OSは(※2)Windows 98/98SE/Me/2000 Professional、Mac OS 9.0.4/9.1以降となっている。

※2 OSによっては、一部のUSBオーディオ機能が制限される。Mac OS Xは正式にはサポートしていないが、“iTunes”での再生などは可能

ヤマハAV・IT事業本部マーケティング室CAVIT担当課長 近藤博氏ヤマハAV・IT事業本部マーケティング室CAVIT担当課長 近藤博氏

ヤマハAV・IT事業本部マーケティング室CAVIT担当課長の近藤博氏は「今回の製品は、本当に5.1チャンネルで再生できるものが欲しいという、お客様の声に答えたもの。リッチなメディアを、自宅で楽しめるようになればいい」としている。

5.1チャンネルスピーカー

また、ヤマハは『RP-U200』の発表に合わせて、5チャンネルスピーカー『NS-U40P』を5月下旬に発売することも発表した。価格は1万2800円。『NS-U40P』は、サブウーファー『YST-MSW8』(9000円)と組み合わせることで、5.1チャンネル環境を構築できる。

『NS-U40P』
『NS-U40P』

出力は15Wでスピーカーユニットの直径は5cm。周波数帯域は120Hzから25kHz、音圧レベルは82dB。本体サイズは幅70×奥行き118×高さ95mmで、重さは約0.3kgとなっている。

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