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組み込み用Linuxに開発環境、開発ボードまでバンドル

2001年04月12日 07時18分更新

文● 編集部

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米Lineoと米Metrowerksは、現在米国San Franciscoで行なわれているEnbedded System Conference(4月9日~13日)にて、「Codewarrior for Enbedix Development System for the PowerQUICC II MPC8260」の出荷を発表した。期間中それぞれのブースでこのシステムのデモンストレーションを行なっているという。

この製品は、MetrowerksのCodeWarrior for Embedixにてあらかじめ動作環境を設定したMotorolaの通信用マイクロプロセッサPowerQUICC II MPC8260(以下MPC8260)と、Lineoの組み込み用Linux開発環境であるEnbedix SDK、開発プロセスの自動化を支援するTarget Wizardといった、組み込みLinux用ソフトウェア開発に必要なハードウェアとソフトウェアがすべてバンドルされたもの。WindowsまたはLinuxをホストとして開発を行なう。

Lineoは、組み込み用LinuxディストリビューションのEmbedixで有名。また、一方のMetrowerksは、マルチプラットホームの統合開発環境であるCodeWarriorを開発/販売している。開発ボード上に乗るMPUのMPC8260は、インターネットのインフラやテレコミュニケーション、ネットワーク市場で用いられており、組み込み型PowerPCコアであるEC603eとコミュニケーション・プロセッサ・モジュール、システム・インタフェース・ユニットが1つのチップに集約された製品で、1998年に発表されている。

両社によると、この製品ではあらかじめフラッシュメモリなどが設定されているため、デベロッパーは開発環境の設定に関わる手間を省くことが可能になり、ソフトウェアの開発に専念することができるので、開発サイクルの効率化とコスト低減を実現できるという。

「CodeWarrior for Embedix Development System」は、174万円で両社とそれぞれの代理店が販売する。

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