コンパックコンピュータ(株)は11日、都内で『Compaq iPAQ Pocket PC』2機種の記者発表会を行なった。会場は200人を超える取材者や関係者で、埋めつくされた。
『Compaq iPAQ Pocket PC』。拡張パック(ジャケット)をセットし、クレードル上に設置されている |
『iPAQ Pocket PC』記者発表会場。プレゼンテーション終了後、会場内の『iPAQ Pocket PC』本体やさまざまな周辺機器の並ぶ一角は、まるで通勤ラッシュのようになった |
発表会の冒頭に、同社副社長の馬場真氏は「パソコンの販売は、数量ベースでは今後とも大きく伸びていくが、普及期に入って低価格化が進むため、金額ベースではそれほど伸びない。そんな現状に対応する3つのキーワードが“ワイヤレス”、“ブロードバンド”、“モバイル”だ。そういった新しい機器群の開発・販売に、全社を上げて取り組んでいく」とし、パソコン以外の分野に事業を積極的に拡大していくことを語った。
コンパック馬場真副社長 |
また、アメリカ・ヨーロッパでは『Compaq iPAQ Pocket PC』を昨年4月に発売したが、1年が経過した現在でも、依然として需要に供給が追いつかず、60万台から70万台の受注残を抱えていることも明らかにした。馬場氏によると「作っても、作っても、作っても、需要を満たしきれない」状況だという。