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フリービット、IMAP4をサポートするISP事業“ReSET.JP”を5月開始

2001年04月10日 23時58分更新

文● 編集部 佐々木千之

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無料プロバイダー向けのインフラやシステム提供事業を展開するフリービット(株)は10日、都内で記者発表会を開催し、IMAP4(※1)に対応してさまざまな端末からメール資産を共有できる有料プロバイダー“ReSET.JP”を5月1日に開始すると発表した。“ダイヤルアップBASIC”プランが月額980円から。

※1 Internet Messaging Access Protocol 4:メール受信プロトコルの1つで、現在一般的なPOP3(Post Office Protocol3)と異なり、届いたメールをサーバー側に置いたままで、任意のメールだけクライアントで受信したり、未読・既読の管理情報をサーバー側に持たせられたりと、柔軟な管理、運用が可能。利用するにはメールサーバーとメーラーの両方が対応している必要がある。

石田宏樹代表取締役CEO
フリービットの石田宏樹代表取締役CEO

発表会でフリービットの石田宏樹代表取締役CEOは「ReSET.JPは、これまでの経験(※2)を生かし、ユーザーのニーズを完全に満たす新しいプロバイダー。単なるインターネットサービスプロバイダーではなく、ユーザーのパートナーとなってデジタルライフスタイルを切り開く“Personal Internet xEngine(パーソナル・インターネット・エンジン)”だ」と、ReSET.JPが21世紀の新しいISPのリファレンスであるとアピールした。

※2 石田氏は(株)ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)の立ち上げと運営に関わった経験を持つ。

“ユビキタスインターフェース”を目指す
ReSET.JPはどんな環境からでも、いつでもどこでも同じようにアクセスできる“ユビキタスインターフェース”を目指すという

ReSET.JPの特徴は、メール受信プロトコルとしてIMAP4を採用(POP3もサポート)したこと。商用サービスとして全面的に採用したのは国内ではReSET.JPが初だとしている。これによって通常のメーラーによるアクセスだけでなく、“SmartMail”と呼ぶウェブベースのメールシステムにより、PDA、携帯電話(※3)などウェブにアクセスできる端末を通じて、どこからアクセスしても同じ未読状態やメールフォルダーなどを利用できる。メール容量は10MBだが、容量を拡張するオプションも用意したいとしている。

※3 iモード、J-SKY、EZWeb、H゛をサポートする。

このほかユーザーが自由にストレージとして利用できるスペース“HomeDisk”が1GB用意され、FTPクライアントやウェブベースのインターフェースを通じて操作できる。

接続プランは以下の3種類。

接続プラン
プラン ダイヤルアップBASIC ADSL BASIC フレッツISDN
初期費用 1000円 2万9000円(ルータータイプ) 1000円
月額基本料 980円(1時間までの接続、電話料金込み。超過分は1分5円) 3950円(上り下り256kbps、接続無制限。下り1.5Mbps/上り512kbps接続は1分5円、基本料と合わせた上限は5500円) 1380円

いずれのアクセスサービスもインターネット料金と電話料金が含まれる“コミコミ料金”となっている。3つのアクセス方法のうち、ユニークなのはADSLサービスで、アクセス帯域を上り下りとも256kbpsに制限して月額3950円(別途NTTに回線費用183円を支払う必要あり)に抑えつつ、高速サービスを求めるユーザーには、ユーティリティーソフト“Switch Band”を使ってアクセス帯域を下り1.5Mbps、上り512kbpsに高速化できる。高速サービス利用時には1分5円の追加料金が発生するが、基本料金3980円とあわせた上限は5500円となっており、他社の1.5MbpsのADSLサービスと同等の価格となっている。フリービットでは、通常のインターネット利用であれば256kbpsあれば十分で、料金と速度のバランスをとったサービスであるとしている。

サービス開始は5月1日で、初期エリアは東京23区、大阪市内、横浜市内。6月に名古屋市、浦和市、千葉市、神戸市、川崎市などに拡張、その後も順次全国都市に拡大する予定。

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