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CRX10U

CRX10U

2001年04月10日 22時43分更新

文● 内田

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 また、バッテリ駆動できるメリットを生かし、本機は単体で音楽CD/MP3プレーヤとして利用することもでき、再生/停止/曲選択/ボリューム調整などの操作は、付属ヘッドフォンに組み込まれたリモコンで行う。MP3再生については、ISO9660 Level1/2またはJolietの各フォーマットでMP3ファイルを書き込んだCD-R/RWメディアの再生が可能。残念ながら、M3U形式などのプレイリストを利用したプログラム再生には対応しておらず、メディアに書き込んだファイルをファイル名順に再生していく。なお、音楽CDにタイトル、アーティストなどのデータを付加するCD-TEXTやMP3ファイルのID3タグに対応しており、リモコン部分の液晶にこれらの情報が表示される(表示は半角英数字および記号のみ)。ポータブルCD-RWドライブにバッテリを内蔵することでいつでもどこでも使えるようにし、さらに音楽再生にも対応させる、というあたりは、携帯型オーディオプレーヤで名を馳せるソニーならではのアイデアだ。

付属のリモコンつきヘッドフォン。液晶パネルにはトラック番号、再生時間表示のほか、音楽CDならCD-TEXT、MP3ファイルならID3タグに記述された曲タイトルやアーティスト名、アルバム名などの情報を表示することができる。

 ソフトウェアは、ライティングソフト「WinCDR 6.0」(Windows 98/Me/NT 4.0/2000)、パケットライトソフト「PacketMan」(Windows 98/Me)、HDDバックアップソフト「Norton Ghost」(Windows 98)、Mac用のライティングソフト「MacCDR 4.1」(Mac OS 8.6以降)が付属する。付属のライティングソフトを使用すれば、バッテリ駆動で書き込みを行う際に、バッテリ残量が少なくなるとその旨の警告を出してくれる。

 CD-ROMドライブなどを内蔵していないノートPCの場合、付属のシステムリカバリ用CD-ROMを使って再セットアップを行う際、別途ドライブを用意する必要があるわけだが、本機はシステムリカバリには使用できない。九州松下電器のUSB接続タイプのポータブルCD-RWドライブ「KXL-RW21AN」は、付属の「起動ディスク作成ツール」を利用すれば、動作確認機種ならばほぼ全自動でシステムリカバリ用の起動ディスクの作成が可能となっており、このドライブ1台あれば、書き込みから再インストールまでできてしまう。再インストールは頻繁に行うものではないが、たまに行う作業のために別のドライブが必要になる、という点がやや残念だ。

 価格はオープンプライスで、実売価格は4万円台前半。同社のポータブルCD-RWドライブ「CRX76A」および「CRX76U」の非常にスリムでコンパクトなデザインに比べると、バッテリパックの分だけボディが大きくて野暮ったく見える感もあるが、「ACアダプタを持って歩く必要がない」「ポータブルCD/MP3プレーヤとして使える」という点は、これまでのポータブルCD-RWドライブにはなかった特徴だ。出先でのCD-R作成や移動中の音楽再生と、単なるポータブルCD-RWドライブよりも「持って歩くのが楽しい」製品だ。

書き込み 4倍速(CLV)
書き換え 4倍速(CLV)
読み出し 6倍速(CAV)
バッファメモリ 8MB
アクセスタイム 160ms
インターフェイス USB(ケーブル付属)
付属ソフト WinCDR6.0、PacketMan、Norton Ghost、MacCDR4.1
価格 オープンプライス

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