独立行政法人の通信総合研究所(CRL)、日本電信電話(株)、(株)インターネットイニシアティブ、インターネットマルチフィード(株)は10日、一般のインターネット利用者に対して、日本標準時を提供する実験を開始したと発表した。実験期間は、2002年3月末までで、将来的には本格サービスとして提供する予定としている。
今回の発表は、一般のインターネット利用者からも望まれている時刻情報の配信について実験を行ない、本格サービスに向けて評価するという内容。
日本標準時をインターネットの時刻情報プロトコル“Network Time Protocol”を利用して時刻サーバー(NTPサーバー)を一般の利用者に対して公開するほか、世界で初めて、標準時刻(日本標準時刻)と、提供する時刻との誤差情報をリアルタイムで提供するという。
実験では、信頼性を向上させるため、CRLとIIJが共同開発した時刻供給方式と、NTT情報流通のプラットフォーム研究所が開発したISDN回線を利用する時刻供給方式の2方式で構築した時刻サーバーを複数構築し、原子時計に接続。MFEEDが開発した時刻配送網運用技術を利用することで、配信する時刻情報の精度の確保を目指すとしている。