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Palm活用モバイルネットワーキング

大量のメールを処理したい

　筆者は1日10MBほどのメールを受信しているので、メールボックスは常に溢れかえっていて、Palmで直接アクセスしてもまったく読めない状態だ。これではPalmだけを持って長期間出かけることができないので、今まで、さまざまなことを試してきた。

　問題は、緊急性や重要性の高いメールをいかにしてPalmで読み出すか、というところにある。つまり、効果的なフィルタリングを行なって、必要なメールだけを選り分け、Palmで読み出せるようにしておくということだ。

　こんな問題を一気に解決できるのが、昨年11月に登場したBecky!のVersion 2だ。Becky!のメールフィルタリング機能に、メール転送が加わったのだ(画面4)。これで大量のメールから、緊急性の高いメールだけを選り分けて、別に用意したPalm専用のメールボックスに転送しておく。これをPalmで読み出せばいい。

画面4●Becky! 2で大幅に強化されたフィルタリングマネージャ(Becky! 2は特別付録CD-ROMに収録)

携帯電話と連携活用

写真10●携帯電話にメールの先頭数行分を転送。これだけでも重要かどうかは判断できる

　筆者はツーカーセルラーのメールサービス「Sky Message」をメール着信のアラートとして活用している。

　携帯電話では、メールは先頭から数百文字程度しか受信することはできない。しかし、それだけあれば全文を読むべきか判断するのには十分である(写真10)。それなら読むべきメールを選別して、全文を読みたいときだけPalmで読むのはどうだろう。Palmに転送するメールを、単に携帯電話のメールにも同報送信しておくだけだ。

　転送は前述のとおり、Becky! 2にさせている。Becky! 2では転送にテンプレートが使えるので、転送メールの先頭に、受け取ったメールの」「From」を付け加える設定にしておくと、誰からメールが来たのかが一目瞭然だ。

　iモードのメールを使ってアラートにする場合は、メールの文字数が多くなるとパケット通信料が高くなってしまうため、「Emcm Service」(画面5)などの携帯電話向けメール転送サービスを使って、携帯電話で受信する文字数を制限した方が経済的である。

画面5●メールを携帯電話やPHSなどへ読みやすい形に変換した上で転送するASP「Emcm Service」。http://radio.mtc.co.jp/