Palmでインターネット接続
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写真2●公衆電話用の「接続」設定。 |
Palmをインターネットに接続する方法は3とおりほど存在する。
まず、赤外線IrDAを経由する方法。Palm本体と、Palmと接続する電話機以外に周辺機器は不要なので、一番理想的な組み合わせである。PalmとIrDA接続できる電話としては、今のところ日本ではNTTドコモの携帯電話「NM502i」と、ICカード方式の公衆電話が確認されている。
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写真3●公衆電話用の「接続」の詳細設定。「ATS100=1」を入力することで接続可能になる。 |
公衆電話との接続では、若干の設定を加えなければならない。この方法では、「環境設定」の「接続」カテゴリに手を加える。新たに公衆電話用の設定を作っておくとよいだろう。まず「新規」ボタンを押して、「接続方法」に「赤外線とモデム」を選ぶ(写真2)。そして「詳細」ボタンを押して、「コマンド」という項目に「ATS100=1」を付け加えておく(写真3)。こうして作った設定を、「環境設定」の「ネットワーク」カテゴリにある「接続」で選択する。
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写真4●アイ・オー・データ機器のモデム「SnapConnect」を使うと携帯電話やPHSを手軽に利用できる |
第二に、ケーブルで携帯電話やPHSを接続する方法がある。これには、アイ・オー・データ機器が発売しているモデム「SnapConnect」(写真4)を使用する。SnapConnectを使うのに特別な設定は必要なく、ただ接続操作をすればインターネットに接続できる。これならIrDAを使うよりずっと敷居は低い。「環境設定」の「ネットワーク」カテゴリでは、「接続」にモデムを選択する。
最後に、モカソフト社の「Mocha W32 PPP」(画面1)というWindowsアプリケーションを使う方法を紹介する。この方法では、HotSyncケーブルやIrDA経由でホストコンピュータとPPP接続することが可能になる。パソコン側でMochaを起動しておき、PalmのPrefsメニューのNetwork設定を適切に行なって接続操作をする。これだけでオフィスのLANと接続でき、会社のメールを読み書きしたり、ファイルのやり取りなどが可能になる。利用には、Windows側の設定は特に必要なく、Palm側で「環境設定」の「ネットワーク」カテゴリを開いて、接続に「シリアル」を選ぶだけでよい。なお、「Mocha W32 PPP」はデンマーク製のシェアウェアだ。
| 画面1●Mocha W32 PPPを起動すると、タスクバーにアイコンが現われる。 |
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Webアクセス/メールアクセス
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写真5●Palm用のWebブラウザ「Palmscape」。写真はWorkPadに付属の2.0。基本的な機能はほぼ網羅されており、実用上まったく問題なく使えるため、支持者も多い。 |
Palmにはメールビューアが最初から搭載されている。ただし、これにはホストコンピュータのメールクライアントで受信したメールをHotSyncでPalmに取り込むことと、ユーザーがPalmで書き貯めたメールを、ホストコンピュータのメールクライアントへHotSyncで転送する機能しか持っていない。また、Webアクセスに至っては標準ではまったく考慮されていない。そこでまず最初にインストールしたいのは、Webブラウザ「Palmscape」(写真5)である。これはブラウザとしての基本的な機能をしっかり搭載しているほか、あらかじめ設定しておいたURLをネット接続で一気にキャッシュにため込むこともできる。Palm用のブラウザとして配慮が行き届いているソフトウェアといえるだろう。本来は独立したパッケージソフトだったが、現在では多くのPalmに標準的に添付されるほどになった。
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写真6●Palmの標準メールビューアをインターネットのメールクライアントとして利用するためのソフトウェア「Papi-Mail3」。 |
次にインストールしたいのはメールソフトの「PaPi-Mail3」である(写真6)。これは、POP3サーバにアクセスして、Palm標準アプリケーションのメールビューアにメールを送り込む機能を持つ。