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Abit初の青色マザーはナゾの“VIA Apollo KT133E”チップセット搭載

2001年04月07日 21時02分更新

文● Jo_Kubota

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KT7E
「KT7E」。基板はやや緑がかった青

 Abitからちょっと変わったマザーボード「KT7E」が登場した。基板が青いマザーボードはAbit初の試みだが、それ以上に気になるのが“VIA Apollo KT133E”という名のチップセットだ。
 KT133Eチップセットを搭載するマザーボードはこのKT7Eが初。実際に確認したところチップセットはNorthBridge“VT8363E”+SouthBridge“VT82C686B”。たしかにNorthBridgeはKT133の“VT8363”でもKT133Aの“VT8363A”でもなく、新型のチップを搭載している。



VT8363E
ナゾのNorthBridge“VT8363E”

 ただし、現在のところVIAのウェブサイトにKT133Eのチップセットガイドは見あたらない。このため仕様はAbitのニュースリリースとマニュアルから判断するしかないのだが、どうやらVT8363EはFSB 200MHz版Athlon/Duronのみに対応するNorthBridgeであるようだ。これだけではVT8363と区別がつかないが、残念ながらこれ以上の詳細は不明。



マニュアル
マニュアル。FSB 200MHzのCPUに対応するという旨が記載されている
ISAスロット

 ボードの仕様を見てみると、拡張スロットはAGP×1、PCI×5、PCI/ISA×1と、最近では珍しくISAスロットを装備。オンボードのAC'97準拠サウンドコーデックを搭載せず、サウンドチップ用のパターンすらないのも最近のマザーボードでは珍しい。このあたりから判断するに、KT133EというチップセットはKT133/KT133Aの廉価版である可能性がある。しかし、一方でIDE RAIDコントローラ用の空きパターンがあり、廉価版だと断言はできないのだが。
 なお、オーバークロック機能も搭載しており、Abit独自の“SoftMenuIII”からFSB設定クロックを100~155MHzまで19段階で設定できるほか、倍率変更もSoftMenuIII上で変更可能。CoreとVIOの電圧も変更できるようだ。

 価格は高速電脳で1万3800円。Athlon用マザーボードとしては比較的安価ではあるものの、従来のKT133チップセット搭載マザーボードがKT133Aの登場とともに値崩れしているのを考えると微妙なところではある。



【取材協力】

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