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ソニー、ACアダプターの待機電力を低減する回路技術を開発

2001年04月06日 19時47分更新

文● 編集部

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ソニー(株)は5日、ACアダプターの待機電力を低減する電源制御回路技術を開発したと発表した。この技術を採用したACアダプターは、待機時の電力消費を約10mWまで低減できるという。

同社が開発したのは、微弱電流検出/制御部を設け、動作時/待機時それぞれに応じて電源の動作モードを自動で切り替えることで、消費電力を制御する技術。これは、待機時にインピーダンスの高い微弱電流検出抵抗部を経由させることなどにより、ACアダプター電力出力部の回路電流を数十μAレベルに低減、同時にスイッチング制御回路を間欠的に作動させ、電力出力部が待機時の動作を維持するのに必要最小限の電力供給を行なうもの。

(財)省エネルギーセンターの1999年調査では、国内の全家庭の電力消費のうち、待機電力が約9.4%を占めるという。同社は、省電力化の取り組みのひとつとして、今回開発した技術をACアダプター用に広く展開するほか、ACアダプターだけでなく、VTRなどの待機モードを持つ電子機器全般への応用の可能性について研究開発を継続するとしている。

なお、同技術は、NTTドコモが3月に発売したソニー製のiアプリ対応携帯電話機『DoCoMo by Sony SO503i』の電源アダプターに採用されており、待機時の消費電力が従来の約5分の1に低減されているという。

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