このページの本文へ

Inspiron 2100

Inspiron 2100

2001年04月06日 00時03分更新

文● 山崎

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Inspiron 2100

デルコンピュータ

22万6300円

  • 044-556-1760

デルコンピュータからリリースされたB5サブノート「Inspiron 2100」は、従来モデル「Inspiron 2000」からボディデザインなど基本的なスタイルを引き継ぎつつ、スペックを強化した製品だ。厚み25.7mm、重量約1.6kgとコンパクトな筐体に高いスペックを詰め込んだ実力充分なサブノートである。

おとなしいボディに高いパフォーマンスを秘めるパワフルサブノート

Inspiron 2100のキーボード
Inspiron 2100のキーボードは18mmのキーピッチと2.5mmという深いストロークを持つ。強く打鍵するとほんの少したわむ感じはあるがタッチは良好。はっきりしたクリック感と適度な反力を持ち、タイプしていて気持ちがよい。
 12.1インチ液晶を搭載するB5サブノートInspiron 2100は、外観は前モデルであるInspiron 2000から大きな変更はない。底面以外の3面(天面、液晶面、キーボード面)にマグネシウム合金を採用したボディは、非常に剛性感が高く、ハードな使用にもしっかり耐えてくれそうだ。内部スペックはInspiron 2000から大きく強化されており、CPUは低電圧版 Mobile PentiumIII-700MHzを搭載する。メインメモリは1基のSO-DIMMスロットを装備しており、B.T.O.メニューから64/128/256MBのいずれかを、HDD容量は5/10/20GBから選択可能だ。ビデオチップは4MBのビデオメモリを内蔵する「RAGE Mobility-M」をAGP接続し、1024×768ドット表示が可能となっている。また、56kbpsモデムに加えて10BASE-T/100BASE-TX対応のネットワークコントローラを標準で搭載するので、ネットワーク環境にもオプション類を追加することなく対応できる。



DVD-ROMドライブを収納したメディアベイ
標準で付属する外部接続メディアベイは、FDDや各種光メディアドライブ、セカンドHDDなどを内部に収納して利用できる。FDDはパラレルポートに接続して利用することも可能。
 本体に装備するインターフェイス類は、右側面にPCカードスロット(TypeII×1)、左側面にUSB×1およびマイクとヘッドフォン、背面にはEthernetポート、モジュラジャック、CRT、パラレル、IDE外部ストレージコネクタ、PS/2の各ポートを備えており、サブノートながら拡張性は高い。ドライブ類は本体に内蔵せず、IDE外部ストレージコネクタに標準で付属する外部接続メディアベイを取り付けて利用する。メディアベイにはFDD、CD-ROM、CD-RW、DVD-ROM、Zipなどの各種ドライブ類や容量20GBのセカンドHDDを搭載可能だ。FDDはメディアベイに収納して利用できるほか、FDD用パラレルケーブルを使い、パラレルポート経由でも利用できるので、メディアベイに搭載した光メディアドライブとの同時利用も行える。また、Inspiron 2100を積極的に持ち歩きたいという人には、オプションで「アドバンスポートリプリケータ」(1万2000円)も用意されている。本体に装備するポート類をPCカードスロットを除いて、すべて搭載しているので、ケーブル類を着脱するのが面倒だという場合はこれを利用すればいいだろう。



本体左右側面および背面
B5サブノートながら本体に装備するインターフェイス類は豊富に揃う。オプションでポートリプリケータも用意されているが、拡張性に関しては特にその必要性は感じない。ケーブル類の着脱が面倒だという場合に利用すればいいだろう。

標準バッテリ
バッテリは残容量を確認できるインジケータを搭載する。右の白いボタンを押すと残量に応じて点灯するインジケータの数も増減する。1.5倍の容量を持つ大容量バッテリもサイズは共通で、重量は74g増加する。
 手軽に持ち運べるサイズのB5サブノートであるInspiron 2100では、バッテリ駆動時間が気になるが、ASCII Lab.製バッテリベンチマークの結果は、700MHz動作時で約1時間41分となった。SpeedStepを利用してCPUの動作クロックを500MHzに落としたときは、約2時間18分もの駆動が可能と、低電圧版 Mobile PentiumIIIが威力を発揮した。オプションでは1.5倍の容量を持つ大容量バッテリも用意されており、さらなる長時間の使用も可能だ。パフォーマンスについては、4MBというビデオメモリ搭載量の少なさが3Dゲームなどでは致命的だが、高速なCPUの採用によりビジネスアプリケーションの実行には充分なパフォーマンスを持っている。また評価機にインストールされていた「WinDVD 2000」によるDVD-Videoの再生も良好だった。



HDDを保護するストライクゾーン
ボディ底面の中央やや左よりにある盛り上がりは、HDDを保護するための「ストライクゾーン」。本体の落下時などでもこの部分で衝撃を吸収し、HDDへのダメージを軽減できるという。モバイル性の高いノートPCならではの工夫だ。
 デザインにこそ華やかさはないが、剛性感が高くカッチリした印象のボディは実用性という点では文句のない仕上がりだ。さらにそのコンパクトなボディで高いパフォーマンスと長時間のバッテリ駆動時間を両立している点も高く評価できる。個人ユースにもビジネスユースにも活用できるInspiron 2100は、華美な外見にとらわれない、本物を見抜く目を持ったユーザーにお勧めできる実力派サブノートだ。


Inspiron 2100の主なスペック
CPU 低電圧版Mobile PentiumIII-700MHz
メモリ 128MB
液晶 12.1インチ
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 10GB
DVD-ROM DVD8倍速/CD24倍速
通信 モデム/LAN
サイズ 272(W)×220(D)×25.7(H)mm
重量 約1.6kg
OS Windows 2000 Professional
Officeアプリ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン