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古いPCもこれで甦る? ISAスロットに差すSocket370マザーが登場!

2001年04月05日 23時34分更新

文● Jo_Kubota

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PL-Renaissance/370S

 「NEOS370」などCPUの変換ソケットなどで有名なメーカーPowerLeapから、i386搭載マシンなど古いPCのISAスロットに差して動作させる拡張カード型Socket370マザーボード「PL-Renaissance/370S」が登場。すでにPowerLeapからは昨年の4月、VIAのMVP4チップセットを搭載しMMX PentiumやK6-2+などに対応する「PL-Renaissance/AT」が登場し、ちょっとした話題になっていたが、PL-Renaissance/370Sはその後継に当たる。



ISAスロット
固定用としてしか機能しないISAスロット部

 PL-Renaissanceシリーズは、PCのマザーボードにあるISAスロットに差し込み、ケースに固定して用いる製品。ISAスロット部は回路パターンなど一切なく、単にマザーボードに差し込みカードを物理的に安定させるためだけとなっており、電源はカード自体に直接電源コネクタを挿して供給する。このためカードにはAT/ATX両方の電源コネクタが用意されている。



コンデンサ

 今回登場したPL-Renaissance/370SはSiS630E統合チップを搭載。マニュアルではPentium III/Celeronに対応するとしており、PentiumIII-1GHzまで対応するようだ。パッケージには最大1.13GHzとうたわれているが、どちらが正しいのか、Pentium III-1.13GHzがない以上試す方法はない。
 なお、CPUソケットの周囲には余分なスペースはなく、すぐ隣にコンデンサが並んでいる。このため、リテールボックスのPentiumIII-1GHzに同梱の大型CPUクーラーはどう見ても取り付けられそうにない。CeleronやCyrix III用のリテールCPUクーラーならなんとか…という大きさだ。ハイパワーなCPUを搭載するのであれば別途適合するCPUクーラーを購入し、取り付ける必要があるだろう。



ブラケット部

 オンボードでビデオ(SiS630Eに内蔵)、AC'97準拠のサウンドコーデック、ネットワークコントローラ“RTL8139C”を搭載。インターフェイスとしてPS/2×2、USB×2、RJ45×1、FDD×1、IDE×2、シリアル×2、パラレル×1、ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×1、MIDI/ゲームポート×1を持ち、ボードに直付けされているPS/2、USB、RJ45、FDD、IDE以外のコネクタはハーネスでブラケットに引き出すことになる。DIMMスロットは2本で、最大で1GBまで搭載可能となっている。なお、IDEコントローラがUltraATA/66までの対応となっているのは注意しておきたい。



販売中

 価格はOVERTOPで2万9800円。機能の割には安い。i386やi486時代の筐体に愛着があってどうしても手放せない人には有力なアップグレードパスではないだろうか。とにかく小さなPCを作りたいという人にとっても、見逃せない製品と言えるだろう。



マニュアル
マニュアル。PC/XT/PC/AT/386/486/586 /Pentiumのシステムに対応するとしている。それにしても、PC/XTが今でも現役の人がいったいどれだけいるのだろうか…
“PCIマザーボード”?!
パッケージには、PC側のマザーボードを換装して用いるPCIドーターカードの写真もプリントされている。というより“PCIマザーボード”と言った方が正しいかも!? ちなみにこのカード、「いまのところ入荷するかどうかは未定」(OVERTOP)とのこと
【取材協力】

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