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IPv6とは何か?

IPv6はやってくるのか!?その2

2001年06月09日 16時00分更新

文● 神戸道正、ネットワークマガジン編集部

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 モバイルIPは、無線環境などで異なるセグメント間で端末を移動させてもIPアドレスを変更せずに通信可能な仕組みである。IPv4でも基本的には同様な方法で実現されているが、オプションとして実装されているため、制限事項が多くほとんど普及していない。インターネットが登場した当初は、コンピュータは大きく重く、インターネットに接続する端末が持ち歩かれることは想像できなかったのだから仕方がないことではある。しかし近年の要求を満たすために、IPv6では拡張ヘッダにモバイルIPを実現する機能を埋め込んでおり、プラグ&プレイ機構を効果的に用いることで、効率的に端末の移動が実現する。

 具体的には、IPv6では出先のネットワークに外部エージェントが不要であること、モバイル端末までパケットのカプセル化などの処理をせずに直接通信できること、モバイル端末が正しい送信元アドレスを設定して通信ができることなどのメリットがある。これは携帯電話などへの応用に期待が集まっており、モバイルIPのシステムの開発が進んできている。膨大な数のIPアドレスを消費する携帯電話にはIPv6は欠かせず、モバイルIPと合わせて数多くのインターネット端末が誕生することになるだろう。

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