このページの本文へ

前へ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 13 次へ

IPv6とは何か?

IPv6はやってくるのか!?その2

2001年06月09日 16時00分更新

文● 神戸道正、ネットワークマガジン編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

左治木次郎氏、宮田宏氏写真
写真1 IT事業開発本部の左治木次郎氏(左)と、IP技術部の宮田宏氏
 ワイ・ディ・シーは、1972年に創立され、2000年3月に社名を「横河デジタルコンピュータ」から変更したネットワーク関連のベンダーである。同社は、ネットワーク関連や組み込みシステムの事業を中心に行なってきたが、そのなかの1つとしてIPv6関連のコンサルティングも行なっている国内でも数少ない企業だ。KAMEプロジェクトとの姉妹プロジェクトとして1998年から行なわれている、IPv6の相互接続性や仕様適合性を検証する「TAHIプロジェクト(http://www.tahi.org/)」にも、横河電機、東京大学とともに参加している。



TTB写真
写真2 TTBによるトランスレーションは、NTTコミュニケーションズのOCNを使った接続実験で行なわれている
 このように以前からIPv6に携わってきたワイ・ディ・シーは、IPv6のトンネリングやトランスレーションの機能を実装した「TTB」(写真2)を開発したベンダーでもある。2000年3月から開発を開始し、9月からはNTTコミュニケーションズと共同で、IPv6トランスレーションの実験を行なっている。同社の左治木氏によると「現時点ではIPv4上のコンテンツが圧倒的に多いので、自前の環境はIPv6でも、トランスレータを使ってIPv4の環境にもアクセスしたいということにより需要が増えている」という。また宮田氏によると「携帯電話や家電などデュアルスタックの実装が難しい端末でも、最初はIPv4へのアクセスが必須だろう。そういった場合には、トランスレータが必須となる」という。

 TTBは、2001年4月には製品化を予定しているというが、希望の多いトランスレーションのみの実装で1月中にリリースするという予定もあるという。また今後は、セキュリティと管理、というキーワードでの製品化を行なっていくという。まずは、TTBにプロキシの機能も追加していくとともに、同社の管理ツール「LMaT」のIPv6サポート版を製品化していきたいということだ。



前へ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 13 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ