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PCG-R505R/DK

PCG-R505R/DK

2001年04月05日 02時29分更新

文● 山崎

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VAIOノートならではの魅力的なソフトウェアを満載

 VAIOシリーズでは本体のすぐれたデザインやハイスペックなハードウェアもさることながら、PCを楽しく使えるプリインストールソフト類も大きな魅力だ。PCG-R505シリーズでもそれは継承されており、DV動画のキャプチャや編集を楽しめる「DVgate Ver.2.2」「MovieShaker Ver.2.0」、静止画の管理やレタッチを楽しめる「PIctureGear Ver.5.0」「PictureToy」、ATRAC3などの音楽ファイルやMPEGなどの動画ファイルを管理/再生して楽しめる「Media Bar Ver.3.2」「OpenMG Jukebox Ver.2.0J for VAIO」「MusicShaker Ver.1.2」、地図ビューアの「Navin' You Ver.5.0」など多彩なソフトが満載されている。

 さらにCD-RW/DVDドッキングステーションを同梱するPCG-R505R/DKでは、PCG-QR1E/BPにもプリインストールされている、デスクトップ上のアイコン(デザインはR505用に変更されている)にファイルをドラッグ&ドロップするだけの簡単な操作でCD-R/RWへの書き込み/書き換えが行える「Drag'n Drop CD Ver.1.0」のほか、ソフトDVDプレーヤ「WinDVD 2000」も揃っている。ワープロや表計算などのビジネスアプリこそ用意されないが、PCをめいっぱい楽しむための環境は整えられているマシンだ。また、ハイスペックなハードウェアのパワーをフルに引き出すために、OSにはWindows 2000 Professionalが選択されている点もパワーユーザーにはうれしい点だろう。

CD-RW/DVDドッキングステーション「PCGA-DSM5」
PCG-R505R/DKに同梱されるCD-RW/DVDドッキングステーション「PCGA-DSM5」は単体で購入することも可能。左側のくぼみは本体に装備する冷却ファンによる出っ張りを吸収するため。ほかに、DVD-ROMドライブを内蔵するDVDドッキングステーション「PCGA-DSD5」もオプションで用意されている。共にオープンプライスで、実売価格はDSM5が7万円程度、DSD5が4万円程度。
 実際に使用してみた印象は、さすがにMobile PentiumIII-850MHzを搭載し、メモリも128MB実装しているだけあって、プリインストールアプリやワープロ、表計算ソフトなどを使ってみた限りではパフォーマンスについては何も問題はなかった。DVD-Videoの再生も快適に行えた。

 ただし、本体背面に装備するファンから本体左側面に排出されるクーリングエアの風切り音はかなり耳につくレベルだ。PCに特に負荷をかけておらず、ファンが低速で回転している状態でも低く唸るような音が常にしており、DVD-Videoの再生時などPCへの負荷が大きいときはドライブの回転音よりもファンの回転音のほうが気になるほどであった。

 今回借用した製品は試作機であり、実際の製品では改善される可能性もあるが、ノートPCに静粛性を求めるユーザーは店頭で実機を触って確認したほうがいいだろう。



PCG-R505R/DKのキーボード
キーボードはVAIOのB5サブノートに共通のクリック感のはっきりしたタイプでタッチも良好。強くタイプすると若干たわむのは少し気になるところだ。
 キーボードはピッチが18mm、ストロークが2mmとB5サブノートとしては標準的なサイズを確保しており、キーのタッチもVAIOのB5サブノートに共通のクリック感のはっきりしたタイプで、気持ちよくタイピングできる。キー配列にも不自然なところはなく違和感なく操作可能だ。



センタージョグ
キーボードやタッチパッドを使いつつ自然に操作できるセンタージョグは、ボディ側面のジョグダイヤルよりはるかに使いやすい。ユーティリティソフト「ジョグダイヤルランチャー」もセンタージョグ用のデザインが追加された。
 またVAIOノートの特徴的なデバイスであるジョグコントローラは、従来のボディ側面に装備していたジョグダイヤルから、タッチパッドのボタン中央部に装備する「センタージョグ」に変更された。ジョグを操作するために手を大きく移動する必要がなくなり、より扱いやすくなっている。しかもセンタージョグを1秒間押し続けることで、スタートメニューなどのキャンセル操作に利用できる「バックボタン」の機能を実現しており、Z505よりも操作性が向上している。



ジョグダイヤルランチャージョグダイヤルがセンタージョグに変更されたのに伴い、ユーティリティソフト「ジョグダイヤルランチャー」にもセンタージョグ用のデザインが追加されている。

 モバイル用途を重視して購入するユーザーにとってはバッテリ駆動時間が気になるところだろう。ASCII Lab.製バッテリベンチの結果は、850MHz動作時で約1時間49分、700MHz動作時では約2時間7分まで延長された。もっと効率よくパワーマネジメントを利用する通常の使用では、まず問題にならないライフタイムを持っているといえるだろう。

 PCG-R505R/DKは、携帯性にすぐれたサブノートが欲しいけどスペックや拡張性には妥協したくないという欲張りなユーザーに、まさにうってつけのモデルだ。実売価格は30万円前後とちょっと高価だが、コンパクトなボディに詰め込まれたハード&ソフトウェア、スタイリッシュなボディデザイン、すぐれたユーザーインターフェイスなどの付加価値を考えれば、十分にお買い得モデルとしてお勧めできるマシンだ。

PCG-R505R/DKの主なスペック
CPU Mbile PentiumIII-850MHz
メモリ 128MB
液晶 12.1インチTFT
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 20GB
ドライブ CD-RW&DVD(R8倍速/RW4倍速/DVD8倍速/CD24倍速)
通信 モデム/LAN
サイズ 279.5(W)×239(D)×23.0~29.3(H)mm
重量 約1.7kg
OS Windows 2000 Professional
Officeアプリ

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