エクストリームネットワークのMAN向けEthernetスイッチ「Alpine3808」。最大32ポートのGbEポート、256の10/100BASE-TXポートを搭載することができ、ASICベースの高速なワイヤスピードスイッチングが可能。WDMやvMANと呼ばれる広域向けVLANにも対応 |
DWDMスイッチの市場でトップシェアを持つノーテルネットワークスの小型DWDM装 置「OPTera Metro 5100」。同社の「Universal Optical Interface」により、 SONET/SDH、GbE、ESCON、ファイバチャネルなどを一枚のカードでサポートする。 プロテクション時は32波長、非プロテクション時は64波長を実現 |
また、キャリア・サービスプロバイダ向けの付加価値機器の代表ともいえるのが、レッドバック・ネットワークスやユニスフィア・ソリューションズなどが提供しているSMS(Subscriber Management System)と呼ばれる集線装置である。これらは加入者管理システムという名前のとおり、CATVやxDSLなどの回線を収容し、プロビジョニングといった機能を提供している。また、課金管理やセキュリティ機能、帯域制御などの機能を有するレイヤ4/7スイッチのベンダーも、こうしたメトロの市場に向け次々と製品を投入している。
現在、ADSLやCATVインターネットのようなブロードバンドサービスが各誌の見出しを飾っている昨今、そのバックボーンたるメトロはあくまで裏方の存在としてあまり注目されることはない。しかし、バックボーンの帯域不足やセキュリティ、あるいは広域ネットワークの信頼性いった問題はブロードバンドサービスの背後にかならず横たわるものであり、課題を抱えたままのサービスの提供は必ず行き止まりに突き当たる。こうした観点からもメトロの動向には今後も注目していきたい。
さまざまなブロードバンドサービスを提供するメトロのエッジにおいて必要な機能。プロビジョニング、課金管理、セキュリティ、帯域割り当てなどをサービスプロバイダやキャリア側で実装する必要がある