このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

日米担当者に聞く! Xboxインタビュー

2001年04月04日 12時13分更新

文● 月刊アスキー大槻眞美子/小西利明、ASCII24桑本美鈴/中西祥智

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
[Q] 「ゲームショウでの基調講演や今回のインタビューと、宮田さんに日本でのゲームタイトル戦略についてお聞きして、タイトルに関してはマイクロソフトの日本に対する意欲を感じることができました。ですが、肝心のゲーム機本体が米国サイズで大きいかなと思うのですが(笑)」
[M] 「でかいですよね(笑)。最初見たときは僕もたら~って汗が出ましたけどね(笑)。米国人の物の感覚と日本人の感覚はずいぶん違うと思いました。その辺の意見交換もずいぶんしたのですが、さすがに本体を変える、小さくする云々という話になるととても無理なので、少なくともあのでかいコントローラーだけはどうにかしてくれと(笑)。手が届かないですもんね。日本人のスタッフでもできるだけ背の小さい者を連れて行って“日本人の手は小さいんだっ”ということを向こうで言いながらバトルをしていたのが昨年の11月くらいですね。向こうは“いや、ちゃんと日本でもフォーカステストをやった”と言うのですが(笑)。そういうやりとりをずいぶんして、相当なコストのかかることなんでしょうけれど、やはり日本向けにコントローラーを作りましょうという話になったんです。少なくともダイレクトにユーザーに接する場所ですから、そこだけは僕らもゆずれなかった。日本向けのものはずいぶんしっくりくるようになったと思います」
日本向けコントローラー
日本向けコントローラー。欧米向けのものに比べサイズがひと回り小さくなっている。一見持ちにくそうにも見えるが、実際に持ってみると確かに手にしっくりくるから不思議。「これなら持てる!」
[Q] 「Xboxの価格はまだ未定とのことですが、宮田さんはいくらならXboxをお買いになりますか?」
[M] 「僕が言うとやばいんじゃないですかね(笑)。ただ、他のゲームコンソールと比べてすごく高くなるのは絶対に嫌ですが、いちばん大事なのは、Xboxがアイデンティティをちゃんと持っているかどうかということだと思うんですよ。そういう意味ではNTTコミュニケーションズと提携したことなどがすごく決め手になると思います。ユーザーが、他のゲーム機じゃない、Xboxならこんなことができる、世界が広がるということを認めてくれたら、ある程度の価格ラインであればユーザーに受け入れられるのかなと思いますね。他と比べて存在感がなかったら、いくら安くしても絶対買おうと思わないじゃないですか。だから具体的な価格ラインより、Xboxの価値観を打ち出せるかどうかということのほうが僕は重要だと思いますね」
[Q] 「それでは、ゲームタイトルは他のゲーム機タイトルと同じ価格帯ですか?」
[M] 「まったく同じくらいだと思います。ただ、オンラインゲームが出てきたときに、ユーザーが買った後、メーカー側がどんなサービスを提供できるかが重要になってくる。そこで課金体制をどうするかということを僕らもこれから考えていかなければならない。単なるサービスでやっていると、あっという間にパンクしてしまうので(笑)。今まで映画を1本作って公開するような発想でゲームを作ってこられたと思うのですが、これからオンラインゲームが出てくると、毎週やっているTV番組を放送していくような感じで、発想の転換をしないといけないかもしれないと思っています」
[Q] 「Xboxの競合機は何でしょう? PS2ですか? Xboxが出る頃にはすでにGAMECUBEが発売されていますよね?」
[M] 「ゲームコンソール機という意味でいうと、やはり三つ巴になるんじゃないかなと思ってますね」

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン